おしらせ

【市ケ谷】[東京2020応援プログラム]学生スタッフチーム・オレンジ企画~福島被災地スタディツアーを実施しました(12/8)

  • 2020年01月14日
おしらせ

市ヶ谷ボランティアセンター主催で、12月8日(日)、「福島スタディーツアー」を実施し、本学の学生38名が参加しました。本企画は、市ヶ谷ボランティアセンター学生スタッフ「チーム・オレンジ」が企画し、各種手配、広報、当日の運営を行いました。チーム・オレンジだけではなく被災地に初めて訪れる学内の一般学生を主なターゲットとし、福島県の被災状況や復興に向けた取り組みを学ぶことに加え、仕事を通して見た震災~変化を知る~ということをスローガン・目標としたスタディーツアーを企画しました。

アクアマリンふくしまでは、映像を通して講話を聞き、福島県いわき市の被災当時の状況や被害状況を教えていただきました。講話後実際にその場所に足を運ぶことによって津波の被害の大きさを肌で感じることができました。特に講話での、物資やエネルギーの問題により、水族館で飼育している生物の命の選別をしなければならなかったという話は生々しく、当時のスタッフの方の苦悩を感じました。

その後、ふくしま観光復興支援センターの小磯氏のガイドによる相双地区の視察を行いました。実際に原子力発電所のある双葉町、大熊町を巡り、震災後8年経ったいまでも家が当時の状態で、手をつけられず時が止まっている現地を見ました。震災によって引き起こされた二次被害の状況を目の当たりにし、いま我々にできることは何か考えさせられました。また、小磯氏の講話では被災当時の住民の様子や、原子力発電所の事故によって生活圏が変化していく様子、そしてその後の復興状況について、元新聞記者、そして現地に住んでいる人としての視点で話していただきました。

今回のツアーでも現地での視察、講話を通して震災の記憶を共有し、風化防止、防災意識の向上に結びつけることができました。また、このプロジェクトを通じて「チーム・オレンジ」の学生スタッフは、企画書作成、準備、当日の運営など、企画を実行する一連の流れを学びました。

今後も市ヶ谷ボランティアセンターでは、震災の風化防止・防災啓発につながるプログラムを実施していきます。

キャリアデザイン学部 キャリアデザイン学科 髙木祐輔

 

バスの中からではありましたが、帰宅困難地域の家や畑、道路の様子を実際に見ることができたのが良い経験になりました。未だにガラスが割れていたり、家具が倒れている店や家を見てかなりの衝撃を受けました。さらにガイドの方のお話も聞けたことで、本当にあったこととして捉えられたと思います。

被災地のことはやはり実際にその現場を見ないと実際は理解できないと感じました。以前は「震災からもう8年も経ったのだから」と軽く考えていましたが、現状を見て復興はまだ終わっていないんだなと、今までの考え方を見直すきっかけになりました。

文学部 日本文学科 2年


アクアマリン福島で、水族館の職員という立場から見た震災は気づきが多かったです。
エネルギーが限られている中、どの動物を優先的に助けるべきか判断を下さざるを得なかった職員の心情を思うと心が痛みました。
相双地区では、帰宅困難地域を実際に見てみると、人の気配が感じられず、不気味でした。道路や建物などはあり、町の形はあるのに、人がいないだけでこんなにすたれてしまうんだなと思いました。

法学部 法学科 1年

  • ガイドを聞きながら被災地を回る

  • アクアマリン福島 講義を聴く

  • アクアマリン福島 水槽の前で

  • 集合写真