楽しんじゃおう！多摩Tama Xinシン Chaoチャオ！2023
～ ENJOYABLE TAMA XIN CHAO ～

　2023年9月から始まったベトナム語学習プログラム「楽しんじゃおう！多摩Tama Xinシン Chaoチャオ！2023」が2023年12月16日をもって全レッスンを終了しました。
　昨年度から始まった本プログラムは、法政大学多摩キャンパスにおけるダイバーシティとインクルージョンの実践かつ国際的なウェルビーイングの推進を目標に掲げたものです。現代福祉学部 佐野竜平ゼミに所属する３年生の稲葉唯桜さん、伊藤楓乃さん、田所綾美さんが幹事となり、本プログラムの企画・運営を行いました。今年度は多摩キャンパスの学生に限らず本学学部生を対象とし、25名の希望者が参加しました。

　本プログラムの特徴として「学生主導で計画、運営から実施まで行われたこと」、「英語とベトナム語のみを使用したこと」、「オンラインでベトナムから現地の講師を招いたこと」などが挙げられます。レッスンの合間には対面でのイベントを行い、プログラム参加学生が出席しました。また今年度は実際に日本で働くベトナム人の方々との交流会を開催し、学びを実践する場となりました。また講師による中間・最終テストを行い、参加学生は日々のレッスンの成果をそれぞれ発揮しました。

　約半年間にわたる本プログラムを通して、ベトナムの文化や言語、労働への考え方など、参加した学生は実践的な学びを深める機会となりました。参加者からは「普段触れる機会のないベトナム語を学べることができて楽しかった」、「外国語に興味がある人と交流できたこともいい経験になった」、「講師、幹事の方々がとても和やかな雰囲気で参加しやすかった」といった声が寄せられました。

　今後も佐野ゼミの学生を中心として、インクルーシブな社会の形成に寄与する人材育成に貢献すべく、こうしたユニークな取り組みを継続していく予定です。

　以下、幹事を務めた学生３名からのコメントを掲載します。

　私は昨年度のプログラムに参加者という立場で関わりました。日本で働くベトナム人の現状に強く関心を持ち、今年度幹事を引き継がせていただきました。参加学生には最大限楽しんでもらいたいと思い、対面での交流や懇親会などを設け、雰囲気づくりにも注力しました。このプログラムを通して、ベトナム人講師の方々や参加学生の方々、また実際に日本で働くベトナム人の方々と出会うことができ、学部や学年、国境を超えた人と人との繋がりの尊さを実感しました。今後はこのプログラムを次の世代に繋げていき、持続的な活動としていきたいです。このプログラムが今後より発展していき、日本に住むベトナム人にとってより暮らしやすい社会を構築していくことに加えて、日本の若い世代が新たな学びに挑戦できる場の拡大に繋がっていくと良いなと思います。

現代福祉学部 福祉コミュニティ学科 ３年　稲葉 唯桜

　今回私たちは、日本で働く外国人労働者の３分の１を占めているベトナム人の言語による「孤立」を少なくしたいという想いで活動しました。初めは受講してくれる学生がどれくらい集まるのか不安でしたが、夜の時間にも関わらず、私たちが想像していたよりも多くの方が受講してくださり嬉しかったです。講義はすべて英語を使ってベトナム語を学ぶというプログラムでしたが、受講者の皆さんが積極的に発言や質問をしたり、楽しんでいる姿を見ることが出来て、私自身もこのプログラムを実施して良かったと感じました。今後もこのようなベトナム語の講義を今よりも多くの学生の皆さんに広め、積極的に参加してもらい、さらにパワーアップしたプログラムにしたいと考えています。

現代福祉学部 福祉コミュニティ学科 ３年　田所 綾美

　日本で多くのベトナム人が働いている中、彼らの語学の壁による社会的孤立を少しでもなくそうと始まった本プログラムは、２年目で去年よりさらに多くの受講者の方に参加していただきました。今年は対面でもベトナム人講師と交流を行うことができ、よりアウトプットする場も増え、参加した受講生の皆様から「楽しく学べた」と嬉しいご意見を多数いただくことができました。
　私はこのプログラムを通して、まず話してみることの大切さを痛感しました。少しでも習った言葉を使って恐れずに話してみる、使ってみる。「意思疎通したい」という気持ちが最も重要であり、成長できる第一歩だと思います。
　今後も、本プログラムでベトナム人と日本人との交流を通して言語や文化を楽しく学び、壁のない社会に近づいて欲しいと思います。

現代福祉学部 福祉コミュニティ学科 ３年　伊藤 楓乃

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