お知らせ

循環型経済と伝福連携による多摩の地域活性化貢献活動 ~馬事文化のさらなる理解促進に向けて~

  • 2022年12月26日
  • イベント・行事
お知らせ

2022年12月11日,法政大学多摩キャンパス・城山校地にある体育会馬術部の馬場にて,江戸東京野菜の収穫・試食会を行いました。現代福祉学部佐野ゼミとスポーツ健康学部高見ゼミが企画して準備を進め、当日は東京家政学院大学人間栄養学部江川ゼミや体育会馬術部を含めた30人以上が参加しました。

  現代福祉学部佐野ゼミは,スポーツ健康学部高見ゼミおよび体育会馬術部と連携して,「馬糞堆肥の活用やその他馬事文化の推進」について意見交換を続けています。2022年度については,活用余地がある馬糞を堆肥化する「アップサイクル」を思考しつつ,江戸東京野菜の専門家で多摩・八王子江戸東京野菜研究会の代表である福島秀史さんを招聘しました。そこから,八王子の障害者就労事業所ゆいまーる生活館と「伝福連携」の形で江戸東京野菜を提供するなど,さらに踏み込んだまちづくり活動を展開しています。

 今回,馬場の一角に開墾した畑を使用して栽培してきた亀戸大根,大蔵大根と滝野川大長ニンジンの収穫を行いました。頃合いの江戸東京野菜を調理しながら,「種まきから収穫、そして頂く」という一連の過程の中で,絶滅の危機に瀕している江戸東京野菜の背景や今後に向けた種の保存の意義などを伺いました。同時に,栽培した江戸東京野菜を体育会馬術部が世話をしている引退競走馬に提供しました。収穫後には,城山校地の腐葉土と馬糞堆肥を活用した土作りや種の育成・保存方法を指導していただき,まさに「循環型社会」「循環型経済」の実際を体験できました。

 「一連のプロセスを自ら実践することで,江戸東京野菜の意義を食べる楽しさと同時に味わうことができた」,「安易に食べ残しをしてはならないという食物に対する責任を実感した」と参加した学生は話します。人馬のウェルビーイングを念頭に,コミュニティとスポーツの関係について改めて考える機会となりました。

  • 現代福祉学部佐野ゼミ、東京家政学院大学人間栄養学部江川ゼミ、体育会馬術部が参加しました

  • 立派に育った野菜を手にして馬糞肥料の有用性を実感できました

  • 皆で育てて収穫する喜びは格別です

  • 馬術部の引退競走馬達に美味しい野菜をシェアしました