お知らせ

アラスカ大学の教員・学生と特別授業を行いました!

  • 2024年01月18日
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お知らせ

1月13日(土)に「剣道指導論演習」(スポーツ健康学部主催科目/担当教員:小田 佳子教授)の補講の一環として、アラスカ大学の教員2名と学生11名を招き、さらに相原地域の少年剣士を交えて、特別授業を行いました。

当日は日本の伝統文化の1つである武道・剣道を通した国際交流が、大変活発に展開されました。英語での実技指導を準備して実技指導に臨むスポーツ健康学部の学生と、日本の伝統文化を真摯に学び体得しようとするアラスカ大学の学生との新鮮な交流に、相原地域の少年剣士が融合し、道場にはエネルギーがみなぎっていました。

「ネイチャースポーツと武道」と題されたアラスカ大学のケビン・クレイン教授、フォレスト・ワグナー准教授による2回の英語レクチャーでは、アラスカ大学で展開されている野外スポーツと哲学が融合した国際的授業展開の実践が紹介されました。アラスカ大学のキャンパスは大自然に囲まれ、夏はカヤックや登山・ロッククライミング、冬には雪山登山やスキー・スノーボードなどのウィンタースポーツを実践しているとのことです。そして、冬にはオーロラを見ることもできるそうです。

講義では、今回のジャパンウインターツアーの目的として「武道から何を学ぶのか?」という命題に対して、ケビン教授は「宮本武蔵の『五輪の書』や沢庵の『不動智真妙録』を読むと、そこに人の心の問題として現れる弱さや脆弱さを乗り越える方法が記載されている。それは「無心」である。」と述べられました。学生はもちろんのこと剣道関係者もこんなところにネイチャースポーツと武道の関連性が見いだされることに、驚かされました。加えて、ケビン教授は相当な標高の雪山でスキーを履いて滑走しているとき、一歩間違えれば生死に直結すると思われるような場面で、武蔵や沢庵が唱えた「無心」に共通する心境を体験できたと述べられました。さらに、厳しい自然環境やアメリカと日本といった異なる文化的側面を含めて、人が遭遇する困難や恐怖に対して、心身共にどれだけ耐久性を持って強くたくましく、そしてやさしく存在することができるのかが問われる時代だとも述べられました。「無心」の境地に至るには、そのような様々な体験と身体的鍛錬なしに、知識(書物)だけでは体得できないとも語られ、そこにこそ、教養としての学術とスポーツの融合を目指して実践される授業(教育)が、まさに今回の日本ツアーの目的であると回答されました。そして、その舞台として日本と剣道というフィールドが選択され、本学学生との交流が図られました。

  • 剣道実技の様子

  • 剣道実技の様子

  • 剣道実技の様子

  • 剣道実技の様子

  • アラスカ大学の教員による講義の様子

  • 参加者の集合写真