理工学部機械工学科の柄澤秀親教務助手が一般社団法人日本材料科学会における第31回若手研究者討論会において、プレゼンテーション賞を受賞しました。
野球において、近年のスポーツ科学の進歩に伴う選手の身体能力の向上、またバットの性能向上により、投手が打球を回避することが困難になってきました。
国内外でプロ・アマチュアを問わず、頭部への受傷事故が相次いで発生しています。
このような背景を踏まえ、投球動作を妨げず、帽子の内側に装着して側頭部を保護する、投手用ヘッドガードの導入、普及が進んでいます。
ヘッドガードは、外層のシェルと内層のライナーからなる二層構造となっており、シェルによってボールによる衝撃を分散し、ライナーによって衝撃を吸収する仕組みです。
本研究では、硬式野球投手用ヘッドガードの耐衝撃性能向上を目的として、シェルの表面形状に着目しました。
この形状の違いが耐衝撃性能に及ぼす影響について、脳および頭蓋骨への損傷リスクの観点から、衝突試験を通じ基礎的な検討をしました。
また、どのようなシェルであれば、より耐衝撃性能が向上するか、材料力学に基づいた設計指針を提案しました。
現在、販売されているヘッドガードは種類が極めて少なく、その性能や価格などを検討する余地が十分にあります。
本研究の成果は、ヘッドガードの性能向上に資する設計指針を与えるものであり、ひいては選手の受傷事故防止に繋がります。
◆受賞論文名:硬式野球投手用ヘッドガードの耐衝撃性能に及ぼすシェルの表面形状の影響
◆受賞学会名:日本材料科学会
◆受賞者・共著者:柄澤 秀親(理工学部機械工学科教務助手)
西山 堯志(理工学研究科機械工学専攻(2026年3月修了))
新井 和吉(理工学部機械工学科教授)
◆受賞年月日:2026年10月1日
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