お知らせ

第13回(2022年度)学生ディベート大会を開催しました

  • 2022年07月18日
お知らせ

「学生ディベート大会」は、学生のディベート能力向上を目的に、毎年春学期期間中に開催しています。
立論から最終弁論に至るまでのディベート戦略の策定や討論を通じて、学生の論理的思考能力の向上が期待されます。
また、同大会は数週間にわたるトーナメント形式で実施されるため、何よりも参加学生には継続的な努力が欠かせません。

「第13回(2022年度)学生ディベート大会」の「論題」ならびに「決勝要綱」は下記の通りです。

■論題
1回戦:「高齢者の運転免許返納を義務化すべき」
2回戦:「経済的理由による積極的な安楽死・自殺幇助を認めるべき」
3回戦:「経済成長を犠牲にしてまで、CO2の削減に取り組むべき」
決勝戦:「日本は移民を受け入れるべき」

※決勝要綱は こちら(PDF) をご覧下さい。

6月25日(土)に、多摩キャンパスの経済学部棟305教室において第13回学生ディベート大会の決勝戦が開催されました。
昨年度はコロナ禍のため中止となったので、2年ぶりの開催となりました。
経済学部のゼミから構成された9チームが3週間にわたって予選を戦い、中谷ゼミβチームと宮﨑ゼミAチームが決勝に進みました。
決勝戦では、「日本は移民を受け入れるべき」という論題で非常に熱い討論が展開されました。

討論は、それぞれのチームが肯定・否定の立場で立論をし、各立論に対する反対尋問とその答弁を経て、最終弁論をするという形です。
決勝戦では、肯定側と否定側の立場を入れ替えて2回討論を行い、4人の審査員の評点を合計することで勝敗を決めます。

前半戦・後半戦共に、両チームは論題に沿った立論を述べ、相手チームの主張を受けつつ反対尋問などで白熱した議論が繰り広げられました。

  • 決勝戦の様子

  • 結果発表の様子

結果、302対273で宮﨑ゼミAチームが勝利しました。

ディベートは、自由に議論をするのではなく、あらかじめ決められたテーマをもとに準備をし、厳格なルールを守りながら、
データや事実をもとにして論理を展開する力やその論理をうまく聴き手に伝えるための表現力を競う、大学生に相応しい知的なゲームです。

立論の組み立て方、相手の論理の曖昧さを瞬時に見抜いてそれを質す力、質問に対して短く的確にまとめて返答する能力などが問われます。
これに加え、主張を支える知識と思考力もまた必要です。
これらは普段の講義や演習の中で取り上げられる授業内容の本質を理解し、それらをどのように評価することができるかを多様な観点から常に思考する中で培われる力です。

大会を通じて、論題を正確に理解すること、事実認識を互いに共有すること、より深く論点を追及すること、などに関しては、十分でなかった点もありました。
ディベートを通じて、今後の大学での学びにつなげていただきたいと思います。

  • 2022年度準優勝:中谷ゼミβチーム

  • 2022年度優勝:宮﨑Aチーム

なお、経済学部のディベート大会は学生たちによる自主的な運営で始まりました。
その後、規模が拡大するにつれ、経済学部学会主催の学生イベントとなり、今年で13回目を数えます。

来年度以降、参加チーム数をさらに増やし、より実りの多い議論の場になるように、今後もディベート大会を開催していく所存です。
学生による発表の場を複数回設け、それらを学生が自主的に企画・運営することは、他大学にない法政大学経済学部の特色の一つです。
関係者各位のご支援とご協力を今後も賜れれば幸いです。

昨年度はコロナ禍のため開催を断念せざるを得ませんでしたが、今年度は感染症対策に十分配慮して、無事に開催することができました。
準備・運営してくれた学生会のみなさんのおかげです。おつかれさまでした。