こんにちは!経営学部広報委員会の沖嶋駿也、大谷若菜、松ケ谷成美です!今回は、2026年度より経営学部経営戦略学科に着任された木川大輔(きかわ・だいすけ)先生にインタビューさせていただきました。
はじめまして。今年から法政大学で授業をすることになりました木川大輔と申します。主に経営戦略やイノベーションマネジメントを専門としています。これまでは、15年以上ヘルスケア業界の日系上場企業と外資系企業で働いて、会社の事業戦略やビジネスプランの立案、さらには管理会計的な業務に携わってきました。その後、2つの大学で 8年間専任教員として勤務し、今年から法政大学に着任しました。
修士課程と博士課程を通じて「オープンイノベーション」という現象に注目をして研究を行ってきました。イノベーションとは、画期的な商品やサービスを生み出したり、従来と同じものを画期的な方法で作ったりすることで、経済的な価値を獲得することを指します。その中でも、自社だけでなく他の企業などと手を組んで新たな価値を創出する取り組みを「オープンイノベーション」と呼びます。
現在では、サービスの提供者と利用者を結びつけるための土台を提供するビジネスモデル、つまり「プラットフォームビジネス」を主に研究しています。例えばYoutubeやInstagramは、あくまでインターネットの土台であり、誰かがコンテンツを投稿しなければ意味がありません。そこでプラットフォームがどのようにしたら活性化されるのか、ライバルのプラットフォームよりもより多くの利用者を引きつけられるのか、などに関心を持っています。

ビジネススクール(大学院修士課程)で経営学の知識を身につけ、世の中のものの見え方が変わっていくことの面白さを知ったことが大きなきっかけです。博士課程修了後も一生学び続ける方法を考えた時、「誰かに教えることを通じて、自分自身も学んでいけば、一生学び続けられる」と思い、大学教員を志しました。
経営戦略論とは「限られた経営資源を使い、競合相手と差別化し、お客様や社会にどのような価値を届けるかを考える」という学問分野です。経営者だけでなく、人事や経理など、あらゆる職種に必須の考え方で、自社の戦略を知ることによって所属する組織に対して本当に貢献することが可能になると思います。また、消費者目線に立っても、商品やサービスを提供する企業の意図が見えてきますので、日常の買い物が面白くなります。私たち全員が学んで損はないと感じています。
私の大学生時代は、日本はデフレで、どの企業も価格競争をしていたため、市場が縮小していました。日本を代表する企業であるソニーも、この時期は価格競争で低迷していましたが、一方でアップルは iPadやiPhone といった全く新しい製品を生み出し、教科書通りの「正しい差別化」で大成功しました。「なぜ日本企業は価格競争に陥ってしまうのか」「どうすればアップル のような価値を生み出せるのか」という問題意識を持ったことがきっかけです。
学んだ知識を使い、好奇心を持って社会を観察する習慣を身につけて欲しいです。面白いと思った授業の知識を、世の中の出来事と結びつけてみてください。街を歩きながら、「なぜこのお店はずっと残っているのか」「同世代の人はどんなものを身につけているのか」「なぜこれが流行しているのか」などを観察すると、学んだことと世の中がリンクしていきます。それが知的好奇心を生み、さらに調べ、行動し、新しい人やものと出会うという良いサイクルが生まれます。学生時代のうちにこのサイクルを回して、自分を変えるような出会いや発見をして欲しいです。

担当記者感想
木川先生のお話から、経営戦略は単なる机上の理論ではなく、顧客への価値提供と密接につながっていると実感しました。日常の中で好奇心を持ち、ビジネスの仕組みを考える習慣は、経営戦略の学びを深めるだけでなく、新しい人や価値観との出会いにもつながるという気づきは大きな収穫でした。 今回のインタビューで学んだことを日々の生活に取り入れ、今後の大学生活をより充実させていきたいと感じました。貴重なお話をありがとうございました。(2年 沖嶋)
先生の経歴や、実際にこの世の中で起きた経営に関するお話を聞いて、どれも面白く、興味深いと感じました。授業で学んだことを日常生活につなげることで、普段の生活でも、知的好奇心をうみ、新しい発見や出会いに繋がると言う考え方が印象に残りました。社会人よりも時間がある大学時代を有意義に暮らすために必要だと思いました。(1年 大谷)
今回のインタビューを通して、経営戦略論に対するイメージが大きく変わりました。経営戦略論は経営者だけでなく、あらゆる役職の社会人、あるいは消費者にとっても有意義だとわかりました。以前は堅く難しいイメージでしたが、日常の至る所に関わっていることを知り、より身近なものとして興味を持ちました。普段聞くことのできない貴重なお話を伺うことができ、実りある時間となりました。ありがとうございました。(1年 松ケ谷)
取材・文責:沖嶋駿也(経営学部2年)、大谷若菜(同1年)、松ケ谷成美(同1年)
