こんにちは、経営学部広報委員会の島村みおりと伊藤輝羽です。
今回は、経営学部・西川英彦ゼミ4年の岡野七海(おかの ななみ)さん、小池凛(こいけ りん)さんにインタビューしました。取材時にお休みだった鎌田優美(かまた ゆみ)さんを含めた3人は、チーム「ハピナス」として、ゼミ対抗の商品企画プロジェクト「Sカレ2024」に参加し、大阪書籍印刷株式会社様のテーマに挑戦しました。
その中で企画・提案したのが「Hanafumi」。一房の花の形をした特別な手紙で、花びらの裏にメッセージを書き、差し込んで贈ることができます。「Hanafumi」は、7月7日より大阪書籍印刷様が運営する archshop にてオンライン販売がスタートしました。
今回は、「Hanafumi」誕生の背景から、チームでの活動の様子まで、さまざまなお話をうかがいました。ぜひご覧ください。
写真左から、伊藤、岡野さん、小池さん、島村
Sカレとは “Student Innovation College” の略称で、学生が企業のテーマに沿って商品化を目指すプロジェクトです。
2024年度は、30大学37ゼミ・3年生506名による159チームが、企業様の提示するテーマに対し企画提案を行いました。
私たちは、大阪書籍印刷様が掲げた「誰かが幸せになる紙文具」というテーマに挑戦。6月ごろからSNSでの発信を本格的に開始し、10月の「秋カン(大会)」ではコンセプトを競い合い、12月の「冬カン」では最終プランで商品化権をかけて競いました。結果として優勝は逃しましたが、大阪書籍印刷様からお声がけいただき、「Hanafumi」の商品化が実現しました。
お題が「誰かが幸せになる紙文具」だったため、“happy” と、花言葉で「幸せ」を意味する「ルピナス」を掛け合わせて「ハピナス」と名付けました。
最も印象に残っているのは、秋カンで1位を取れず悔しい思いをしたことです。しかし、その悔しさをバネに、冬カンに向けて街頭調査を行いながら、大きさ・色など試作品を何度も改良しました。さらに、企業側の想定価格と私たちの案に差があったため、女子大生50人に「誕生日プレゼントにかける費用」について渋谷でインタビューを実施。価格設定の根拠をデータで示せるようにしました。
足を使って生の情報を集められたこと、そして改良した試作品を企業の方から褒めていただけたことは、大きな喜びでした。自分たちのアイデアが形になり、お客様の手に届く経験は、何にも代えがたい貴重なものでした。
「誰かが幸せになる紙文具」というテーマから「手紙」という形や、メッセージを書く瞬間を想起し、飲食店でのメッセージプレートやプレゼントと花束の組み合わせといった発想から着想しました。
写真映えする花にこだわり、紙の素材でリアルさを追求しつつ、枯れないまま保存できる点をアピールポイントにしました。色は赤・ピンク・黄色・青の4色展開。バラをモチーフにし、特に「幸せ」を意味するピンクのバラから構想をスタートしました。赤は華やかさを、その他の色は全体の映えを意識して選びました。
手紙部分は6枚の花びら型カードで、自由なメッセージやテーマを決めて書くことができます。誕生日や寄せ書きなど、さまざまなシーンで利用可能です。今後は「枚数が足りない」という声に応えて、追加用メッセージカードの販売も検討中です。
小池さん:「自分たちの案が商品化されるのは本当に貴重な経験です。より多くの方に手に取っていただきたいので、ぜひECサイトをご覧ください!」
岡野さん:「企業様と一緒に試行錯誤し、努力を重ねて作った商品が、お客様の手に届くことが嬉しいです。“誰かが幸せになる紙文具”として、多くの人に喜んでもらいたいですし、この商品をきっかけに、大切な人に伝えられていない思いを届けてほしいです。」
今回、Sカレを通じて企画から商品化までを経験されたお二人のお話を聞き、とても貴重な時間となりました。実際に試作品を拝見し、華やかなプレゼントを受け取るような嬉しい気持ちになりました。ぜひ皆さんも大切な人に“幸せ”を贈ってみてください(島村)。
商品企画を通して世の中に伝えたい思いを強く感じたインタビューでした。私自身も現在Sカレに挑戦中なので、この経験を参考に、思いを形にできる商品を企画・提案したいと思います(伊藤)。
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