皆さん、こんにちは。経営学部広報委員会の西原遼聖、清板大輔です。
東京で桜が開花した3月24日、第143回法政大学学位授与式が執り行われました。そこで、経営学部の卒業生を代表して、竹之内あかりさん、鹿島菜央さん、伊藤璃音さんの3名にインタビューをさせていただきました。
入学直後、会計専門職講座(HAPP)に出会ったことです。HAPPを受講し、公認会計士を目指して4年間勉強し、昨年の国家試験に無事に合格することができました。大学生活の中で、非常に大きな出会いだったと思います。一方で、簿記など会計の知識とは違う分野の授業を取ることができたのも、良い経験になりました。経済学や産業に関する授業など、簿記とは違う分野であっても、興味のある分野の授業はどんどん履修しました。そのおかげで、より多様な視点から物事を見ることができるようになったと思います。
4月からは公認会計士として、監査法人で働くことになります。簡単に言えば財務諸表をチェックする仕事です。大学やHAPPで学んできたことを実務でよく活かし、これまで受け継がれてきた財務諸表監査の信頼性を守っていけるよう努めて行きたいです。
自分が興味を持って取り組むことができ、成長できるような授業を取ることが大事だと思います。授業形態や時間割に縛りを設けて、単位を取ることを最優先にするのではなく、難しそうな授業にもチャレンジすることを勧めます。そうすれば、物事に対する視点も変わっていくと思います。公認会計士の国家試験は、私は一次試験に2回落ちています。それでも勉強を続けて合格することができました。会計士に限らず、様々な資格習得を目指している人も、あきらめずに勉強を続ければ絶対に合格できると信じています!
竹之内あかりさん(市場経営学科4年)
友人の大切さです。私はマーケティングを学ぶゼミに所属していたのですが、当初はゼミ内で行うプレゼンに対して苦手意識を持っていました。しかし、友人たちとアドバイスをし合っていく中で、徐々にプレゼンに対する抵抗感が薄れていったように感じます。困難に直面した際に頼れる友人はとても 大切です。社会人になってからも、大学で築いた交友関係を大切にしていこうと思います。
目の前にあることに対して実直に取り組んでいきたいと考えています。右も左もわからない社会人1年目は、いわばゼロスタートと言えると思います。分からないことや失敗することも今後多々あるかとは思いますが、誠実かつ粘り強く、仕事に取り組んでいきたいです。
勉強はもちろんですが、大学で出会う人々と積極的に交流し、友人を増やしてほしいです。私が大学に入学した頃は、コロナ禍で対面授業もほとんどなく、人と出会う機会が限られていました。友人と直接会えるということを当たり前だと思わず、限られた大学生の時間を大切に、交友関係を広げていってください。
鹿島菜央さん(市場経営学科4年)
この4年間を通じて、受け身の姿勢では成長できないこと、そして周囲と協力することの大切さを学びました。与えられるのを待つのではなく、自ら動き出すことで、道が開けるのだと実感しました。例えばゼミ活動では、チームでプロジェクトに取り組む機会が多く、仲間と協力しながら一つの目標に向かって進むことで、一人では成し得ない成果を生み出すことができました。このことから、チームで困難を乗り越えることの大切さに加え、自らチャンスを掴みにいく姿勢と、周囲と力を合わせることの大切さを実感しました。
「+α」を生み出せる社会人になりたいです。ただ言われたことをやるだけでなく、物事の本質を見抜き、自ら考えて行動することを大切にしたいと思います。私はエンジニア職に就く予定ですが、使う人の視点に立ったちょっとした気配りや、一歩先を見据えた行動が価値を生み出し、やがて大きな信頼を生むはずです。そうした積み重ねを大切にしながら、自分自身も成長し、周囲にとって欠かせない存在になれるよう、努力を惜しまない社会人を目指します。
常に目標を持って行動することが大切だと思います。何となく過ごしていると、時間はあっという間に過ぎてしまい、振り返ったときに「もっと有意義に過ごせたのではないか」と後悔することもあります。自分自身も、休みの期間に怠けてしまって「もっと資格の勉強をしておけば」と後悔したことがあります。しかし、目標があると毎日の過ごし方が変わり、小さな一歩でも前に進んでいる実感が持てますし、達成したときの喜びも大きいです。未来の自分が後悔しないように、まずはできることから始めてみてください。目標に向かって進む経験は、きっと大きな力になると思います。
伊藤璃音さん(市場経営学科4年)
2024年度の経営学部卒業生インタビューは以上です。
お三方ともに、大学生活の中で良かったことも、後悔することも多々あったように感じられました。そういった様々な経験をされた先輩方の言葉がとても心に響きました。今回のインタビューでの言葉一つ一つを大切にして、残りの大学生活で後悔しないよう歩んで行けたらと思います。(西原遼聖)
今回インタビューをさせていただいたどの先輩方も、新社会人に対する期待と不安が入り混じっているように感じられました。先の読めない変化の激しい時代において活躍できる人材になれるよう、四年間の在学期間中に少しでも多くの分野の知識を得ることで、社会を生き抜く知恵を身に着けたいと感じました。(清板大輔)
卒業式当日にお時間をいただいたお三方、ありがとうございました。そして、このたび卒業・修了を迎えられたすべての皆さま、まことにおめでとうございます。皆さまの今後のご活躍を心よりお祈りしています。
取材:西原遼聖(市場経営学科2年)、清板大輔(市場経営学科2年)