こんにちは!経営学部広報委員会編集長の中野凌汰です。
いきなりですが、皆さんは「ブランド」と聞いてどのようなイメージを持ちますか?
ブランドと聞くと、衣服や化粧品等のメーカーを連想される方が多いと思いますが、実は企業や商品そのもの、人ですらブランドの1つです。
つまり、「自分」という1つのブランドを見つめることで、「自分らしさ」を考えるきっかけにもなります。ブランドデザインという、ブランドを設計する方法を学ぶことで、「自分らしさ」を考える力を身につけ、新しい出会いや就職活動に活かしてもらいたいと考えました。
そこで、今回は株式会社博報堂研究デザインセンター上席研究員の瀧﨑 絵里香(たきざき・えりか)さんをお招きし、「人生の様々な場面で役に立つ 『ブランドデザイン』って? 」と題する講演会を開催しました。今回は、この講演会の内容を紹介します。
ブランドデザインと聞くと、「広告によるイメージ操作のことである」と頭に思い浮かびませんか?今回の講義で扱われた、「ブランド」や「デザイン」に込めた意味はそれとは少し異なり、それぞれを下記のように定義しています。
ブランド
「社会にとって有意義な、魅力ある固有性」また、「らしさ」と言い換えることもできます。
デザイン
「様々な手段を駆使して設計すること」例えば「人生をデザインする(=設計する)」といった表現で使われるように、広い意味として扱っています。
つまり、ブランドデザインとは、【社会にとって有意義な、魅力ある固有性 = らしさ】を、あらゆる手段を駆使して設計し、つくりだすということだとご紹介頂きました。(※博報堂ブランドデザインコンテスト BranCo!で紹介する、ブランドデザインの考え方となります)
ブランドデザイのプロセスとして、①インプット、②コンセプト、③アウトプット、の3つのフェーズを紹介いただきました。
まず「①インプット」は、多様な要素・情報を集め、実態を把握するフェーズです。定量調査や定性調査、情報収集、ヒアリング、分析などが含まれます。
リサーチで大切なのは、様々な調査を組み合わせながら、「問い」を工夫することだと学びました。
例えば、就活の際にも、自己分析の方法を少し変えてみて、自分がどのような人間か周囲に人々に聞いてみる…という新しい「問い」をたてることで、「自分」というブランドの今まで見えなかった価値に気付くことができるようにるのではないでしょうか。
続く「②コンセプト」は、情報と主観を統合するフェーズです。
インプットでの発見を生かして、コアアイディアやビジョンを考えます。
コンセプトでは、聞く人に驚きや納得感を与えつつ、「一言で言うと何なのか示せること」を意識する大切さを学びました。
最後の「③アウトプット」は、アイディアを広げるフェーズです。商品サービスやネーミング、ロゴなどの様々な方法でアイディアを具体化していきます。
商品だけではなく、その商品が流通する仕組みや、人々に使われる物語まで、きちんと考えられることで、アイディアの説得力が増すことを学びました。
以上、瀧﨑さんのご講演内容の一部をご紹介しました。
私もゼミ学習の際、調査やアイディア出しを行った経験がありますが、特定の方法に固執してしまうことがありました。今回の講演会で教えていただいた調査方法やフレームワークを活用するとともに、「自分」というブランドをデザインできるよう、今後も精進したいと感じました。
瀧﨑さん、この度はお忙しいところご講演をいただき、ありがとうございました。
文責:中野凌汰(経営学部3年)
講義でも紹介した「ブランドデザイン」について、実践を通して学べる「ブランドデザインコンテスト BranCo!」が今年度も開催され、参加者を募集中です!
気になる方はぜひ公式ホームページをご確認ください!
https://branco.h-branddesign.com/
開催スケジュールは下記の通りです。