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【長岡ゼミ】「自由を生き抜く実践知大賞」の授賞式インタビュー

  • 2024年04月01日
お知らせ

皆さんこんにちは!

経営学部広報委員会2年の小池凜、渡邉真弓です。
昨年12月16日、法政大学で第7回「自由を生き抜く実践知大賞」の授賞式が実施されました。そこで今回は、経営学部からエントリーされた長岡健ゼミの「カフェゼミ」をご紹介します。ゼミ長のキム・ヨンソさん(3年)と、副ゼミ長の遠藤翔太(3年)にお話を伺いました。

1.    カフェゼミではどのようなことを行っていますか?

まず初めに、カフェゼミを行っている長岡ゼミについてご紹介します。

長岡ゼミは、教員1人、チューター1人、4年生6人、3年生4人、2年生5人、合わせて17人のメンバーで活動しています。活動テーマは「創造的なコラボレーションのデザイン」です。

カフェゼミとは、「大学を飛び出して、街の中で創造的な対話の場を開いてみよう」という取り組みです。2011年12月の第1回は、市ヶ谷にあった「Cafe Katy」というカフェで行いました。お店の外に看板を置いて、みんなでケーキやコーヒーをいただきながら、他の大学の学生や社会人の方も巻き込みながら行っていたそうです。その後、「3×3 Lab Futureコミュニティースペース」や、「DNPプラザ」、渋谷ヒカリエの8階でもゼミを行ってきました。コロナ禍の中でもオンラインで取り組みを続け、先日のカフェゼミで第59回目を迎えました。このようにカフェゼミは、大学を飛び出してオープンゼミを行おうという試みです。

通常、大学の授業は、教員から生徒に学びを提供するのがスタンダードな形だと思うのですが、カフェゼミはそうした一方向的な学びではなく、本気の双方向型を目指しています。カフェゼミには教員も生徒もいません。つまり、「その場にいる全員が学習者」という考え方です。普通の授業という感じではなくて、みんなで円形で座ったり、会場中を動き回ったり。でも、そんな「生徒と教員」や「学生と社会人」という垣根を超えて学んでいる、この光景こそがカフェゼミであり、活動テーマである「創造的なコラボレーションのデザイン」に繋がっています。

カフェゼミは、学ぶ場所を自分たちで創るところからはじまります。スクリーンが見にくかったら自分から動いていいし、話しやすいように椅子の形や場所も自分たちで考えて配置し、飲食も持ち込み自由。決められた形式がない中で、自分でつくった場で自分が学ぶ。そんな自作自演で、学びの場づくりを行っています。

学びの場づくりにおいて、特に力を入れているのが、当日のカフェタイムです。ゼミが始まるまでの雰囲気づくりとして行っています。ゼミ生は3チームにわかれて、会場の装飾、お茶とお菓子の準備などをしています。これが本当に面白く、カフェゼミ開始の1ヶ月前くらいから企画を立てて、チームごとに準備を進めています。みんなで美味しいお菓子を探しに行ったり、研究室で名札を手作りしたり、当日を迎えるまでは、文化祭みたいな雰囲気で準備を進めています。

今年度からの新企画としては、ラジオ番組を進行しています。研究室の中でゼミ生が雑談しているような感じなのですが、カフェゼミ本番が近づくにつれて、だんだん熱が高まっていくような内容をお届けしています。カフェタイムの試行錯誤はこれからも続けていきたいですね。

2.    今後はオープンゼミでどのような企画を行なっていこうと考えていますか?

今後は、試行錯誤を続けつつ、以前と同じことはしたくないなと思います。もっと新しいお菓子を探してみたり、会場で自分でコーヒーを淹れるなんていうのも面白いと思っています。 みんながリラックスできる場所であるサードプレイスを、カフェゼミで作って行きたいと考えています。外国の方や、障がいを持っている方などにも、カフェゼミに参加してほしいなと思います。ダイバーシティを大切にする場にしていきたいです。

3.    このゼミを通して、どのような成長や変化が生徒たちにもたらされていますか?

 

カフェゼミでは、ダイバーシティ社会の先駆者の方々をゲストとしてお迎えしています。経営学部のゼミの中では珍しいかもしれないですね。例えば、2023年5月にDNPプラザで開かれた第56回カフェゼミでは、一般社団法人 Daddy Support協会代表理事・産業医の平野翔大さん、同じくDaddy Support協会理事の中西信介さんにお越しいただきました。「父親が子育てに参加できる社会」について、その場の全員で考えました。もちろんゲストの方も含めて、誰も答えを持っていない問題です。だからこそ真剣に考え、対話する。そんな場は、自分にとっては初めての経験で、自分が今まで考えてこなかったことや、社会の「問い」に向き合う機会がカフェゼミにはあって、その中で、少しずつですが自分の世界を広げられている気がします。

私たちも、もともとマニュアルや指示通りに動くタイプの人間でした。ゼミに入ってからは段々と変わっていき「凝り固まらず自分から動いてみよう」となりました。カフェゼミに集う人にとって、一番いいものを届けるにはどうすればいいか、と考えて行動するようになりました。試行錯誤しながら臨機応変に動けるようになったのも、大きな変化だと思います。

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 4.読書会やラジオ企画などもされていると伺いました。何か好評だった企画がありましたら教えてください。

アンケートでは、「お菓子が美味しかったです」「ラジオが面白かったです」という声が届くようになり、嬉しかったですね。ただ、カフェゼミは試行錯誤しながら展開していくものなので、好評だったからといって、全く同じものはやりたくないです。

これからも自分たちのやりたいこと・ワクワク感を大切に、続けていければいいと思います。まずは自分たちが楽しむことが、周りを楽しませることにも必要だと感じます。これからもカフェゼミの場作りは続きます。

 5.カフェゼミに参加する方法を教えてください。

Peatixから申し込み可能です、情報はXやInstagramからも発信しています。今後の日程もそちらで発表するので、少しでも興味があったらお越しください。まずは飛び込んでみていただければ、あとは我々がカフェでおもてなしします!

キムさん、遠藤さん、この度は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。
今後のカフェゼミの魅力的な展開と、長岡ゼミの皆さんのご活躍に期待しています。

文責:小池凜(経営学部2年)、渡邉真弓(2年)