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【2022年度新任教員インタビュー】鴨志田 晃 教授

  • 2022年07月13日
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みなさんこんにちは!経営学部広報委員会の大澤怜央(4年)、小沼綾音(2年)、金崎葵、中島有彩(1年)です。今年度もたくさんの1年生が広報委員会に参加してくれました。今回は、新人記者も一緒に、4月から経営学部に着任された鴨志田晃(かもしだ・あきら)教授にインタビューをしてきました。

Q1. 先生の自己紹介をお願いします。

1958年生まれです。大学時代には機械工学を学んでいて、卒業後はエンジニアとして東京電力に就職しました。その後、25年ほど実業界にいましたが、東京電力の社内留学制度を利用してビジネススクールで経営学を学び、ロンドン大学への派遣留学の経験をしました。30歳手前で別の会社に移り、調査研究やコンサルティング、新事業の立ち上げなど、色々な事業に携わってきました。40代後半のとき、大学と共同研究をする機会があり、そこでの経験から、研究と人材育成をするために大学へ移ることを決めました。
今年の4月から法政大学に参りまして、GBP科目や入門外国語経営学などを担当しています。専門は経営戦略論、起業論、イノベーション論です。実業界にいたころの経験を活かして、理論と実践、インプットとアウトプットのできる人材を育成していきたいと思います。

Q2. どうして教員を志したのですか?

これからの日本を背負う、皆さんのような学生の成長に、自分の経験を活かしたいと思ったからです。これまでは起業に関わったり、コンサルティングビジネスをしたりと、実業の立場からビジネスに関わってきました。どの仕事もダイナミックで刺激的な経験でした。
しかし、会社や利益のためだけなく、社会のため、日本のため、世界のためにと考えたとき、利益を追求しないニュートラルな立場で、じっくりと研究や人材育成に取り組みたいという思いが、20年以上実業界に関わってきた自分の内なるところから湧き上がってきました。

Q3. その中でも、法政大学経営学部にいらっしゃった理由は何ですか。

大きく2点あります。1点目は、大学を挙げてグローバル化の推進に努めているからです。法政大学はスーパーグローバル大学(SGU)にも採択されています。留学をしていた自身の経験から、積極的なグローバル化を進めている法政大学は非常に魅力的だと感じました。
2点目は、大学の教育方針として「実践知」を重視しているためです。「知行合一」という言葉がありますが、私は常々、考えたり教えたりする際に「理論と実践」を大切にしています。また、法政大学は他と比べて、良い意味で自由な環境が整っていると思いました。イノベーションは自由な環境で発生しやすいことが知られています。
このように、自分の考えと重なる部分や、自分が求める環境があったので、ご縁をいただいた法政大学にお世話になることにしました。

Q4. 学生時代の夢や、学生時代の学びについてお聞きかせください。

私の専攻は機械工学で、自動車部に入るなど、いわゆる「自動車オタク」でした。学生時代にはパイロットになりたいと思っていましたが、いろいろ考えまして、最終的には大学で学んだ知識が活かせる東京電力に就職することにしました。その後、徐々にビジネスに興味を持つようになり、28歳の時にビジネススクールに入りました。それが大きな転機となり、ビジネスの道へと進み、経営学と本格的に関わるようになりました。この経験から、興味のあることはガンガンやっていくことが大切だと思います。皆さんにも「考えるよりも行動に移す」ということを、若いうちだけではなく、何歳になっても心がけてほしいです。

Q5. 最後に、学生に向けたアドバイスをお願いします。

皆さんはこの2年間、大変な経験をしたと思います。しかし、人生にはいろいろ面白いことがあります。どんな状況でも、目標を見つけてチャレンジしてほしいです。特に大学生は、「時間」という貴重な資源を持っています。コロナ禍ではありますが、勉強や課外活動など、たくさんの経験をするようにしてください。

鴨志田先生.JPG

多岐にわたるお話をしてくださった鴨志田先生ですが、その中でも「知行合一」という言葉が特に印象に残りました。理論と実践、インプットとアウトプットのできる人間を育てるという理念について、興味深く伺いました。鴨志田先生、この度はお忙しい中インタビューのお時間をいただき、ありがとうございました。これからよろしくお願いいたします!

取材:大澤怜央(4年)・小沼綾音(2年)・金崎葵(1年)・中島有彩(1年)