お知らせ

【OB・OGインタビュー】富士市産業支援センターf-Bizセンター長小出宗昭さん

  • 2020年01月31日
お知らせ

今回は静岡県富士市にお邪魔し、富士市産業支援センターf-Bizにてセンター長を務める小出宗昭様に取材をさせていただきました。
現在、小出様は中小企業支援のフロントランナーとしてこれまでに1,500件以上の新規ビジネスの立ち上げに携わっています。

学生時代の思い出

私が学生だったころの法政は今とは全く異なる状態でしたね。関東六大学の中でも異質な存在だったと思います。他大学では下火になっていた学生運動をまだまだ現役で行っていたわけですから。そうなるともちろん大学としての偏差値が下がります。さらに、当時は第二次オイルショックの影響で就職が厳しい時代でもありました。様々な方面から「法政大学出身だと就職が厳しい」とまで言われるくらいです。私はその言葉に危機感を感じ、大学には真面目に通っていました。とても充実していて楽しい時間でした。私は今でも法政大学が好きですし、法大生でよかったとも思っています。

卒業してからの関わり

私がお世話になったのは以前法政大学で学長をなさっていた清成先生です。私は2005年に「Japan Venture Award 2005経済産業大臣表彰」を受賞したのですが、その時の審査員長が清成先生で、とても喜んでくれたのが印象に残っています。

「生きること」は「働くこと」

しばしば、「どう生きるか」という問いをよく耳にします。また、働き方改革やワークライフバランスいった言葉も最近はよく聞くようになりました。では、「生きる」上で大切なことは何なのか。それは楽しく、自分らしく「働くこと」だと私は考えます。多くの社会人にとって生活の過半数を占めるのは仕事です。そして、普通の人ならそれを40年近く続けていかなければならない。であるならば、「楽しい人生」を送りたいなら「充実したよい仕事」をしなくてはならない、私はそう思うのです。もっと忙しく働け、という意味ではありません。働く意味を見出してほしいのです。戦後間もないころは、それは明確で単純でした。生きていくため、もしくは死にたくないから、です。高度経済成長期は、豊かになるため。しかし、今はそうはいかない。では、どうすればいいのか。

法大生へ

それは、「チャレンジ」です。これからを生きる人たちには「生きる(働く)意味」をしっかり持ってほしいと先ほど言いました。ですが、「どう働くか」なんて学生のうちでは考えられないと思います。ですから、学生のうちは「どうしたら楽しいか」を考え、挑戦してみて下さい。そのために、「学ぶ場」としての法政大学を大いに活用してください。そのための「自由な校風」なのですから。大学生活の良し悪しは結局これで決まると思っています。

これからについて

私たちは今、「f-Bizモデル」として全国から注目される中小企業支援及び地方創生の最前線に立って活動していますが、少しでも油断してしまえば一気に崩壊してしまいかねない。ですので、今は取り組みの維持が最優先であり、その後のことに関しては何が起きるかわからない、というのが率直な意見です。これらのビジネスのパイオニアであり、大きな期待をかけられている以上、止まることは許されない、走り続けるしかないのです。

小出さん、貴重なお話ありがとうございました!