お知らせ

日本の天文学の中核を担う研究に挑む「こだわりの詰まった国立天文台(三鷹)大発見エコツアー」第二弾を開催(2023年3月22日(水))

  • 2023年04月05日
  • イベント・行事
お知らせ

 東京都では、観測史上最速タイとなる2023年3月14日(火)に全国で最も早い桜の「開花宣言」をしました。当日は、天候にも恵まれまして、「地球」より遥か遠くにある「惑星」や「恒星」等に関する大発見をもたらした「天体観測」や「天文学研究」の軌跡を辿る絶好の「こだわりの詰まったエコツアー」日和となりました。
 2022年3月に開催した法政大学環境センター企画・こだわりが詰まった「国立天文台(三鷹)大発見エコツアー」は、大変好評につきお申し込みを多く頂きまして、キャンセル待ちをされても参加ができなかった方が多くいらっしゃいました。
 そこで、2023年3月22日(水)、再び、国立天文台にご協力いただきまして、法政大学環境センターは「こだわりが詰まった国立天文台(三鷹)大発見エコツアー 第二弾」を企画し、桜の隠れた名所でも知られる日本の天文学の中核を担う研究機関である「国立天文台」を訪問しました。

 当日は、前回にもお世話になった国立天文台・天文情報センター所属の小池 明夫氏より国立天文台における天文学研究の軌跡などをご紹介いただきながら、国の登録有形文化財である「第一赤道儀室」、「天文台歴史館(大赤道儀室)」、「子午儀資料館(レプソルド子午儀)」、「ゴーチェ子午環室」やすばる望遠鏡や野辺山宇宙電波観測所の45メートル電波望遠鏡、アルマ望遠鏡などの模型が展示されている「展示室」を中心にご案内いただきました。  
 今回、「こだわりの詰まったエコツアー」として特別にご案内いただきました「展示室」においては、巨大な質量が激しく運動・変化する天体現象から発せられる重力波を検出して、他の手段では観測することができない現象やブラックホールの様子を調べることができる「重力波天文学」における重要な研究成果の干渉計型重力波アンテナ「TAMA300」や日本、日本、米国、カナダ、中国、インドの国際協力のもとで建設が進められている光学赤外線・次世代超大型天体望遠鏡「TMT(Thirty Meter Telescope、30メートル望遠鏡)」を始めとした国立天文台における最新の研究成果の一端を模型やパネルを用いてご紹介いただきました。

 また、東京都の桜の開花が例年よりも十日近く早まったこともあり、「こだわりの詰まったエコツアー」第二弾では、「満開」の桜を楽しみながら、国立天文台の敷地において「天体観測」や「天文学研究」の軌跡を辿りました。
2022年3月に開催した「こだわりが詰まったエコツアー」に引き続き、今回も多くの方にキャンセル待ちをいただくほどにお申込みを頂いた大人気のプログラムとなりました。前回に続き、国立天文台の皆様には、本学の訪問を受け入れていただきまして、直接解説を伺う貴重な機会となりましたことを改めてお礼申し上げます。

 当日は、「新型コロナウイルス感染症」拡大の脅威の中で、惑星の中で「生物」の存在が唯一確認されている「地球」において、「地球」より遥か遠くにある「惑星」や「恒星」等に関する大発見をもたらした「天体観測」や「天文学研究」の軌跡を辿りながら、「発見」と「失敗」を繰り返して、たまには夜空を見上げながら「かけがえのない地球」について「一人ひとりができること」を考える貴重な機会となりました。

「こだわりの詰まったエコツアー」では、「満開」の桜の中で国立天文台を散策しながら我々が暮らす「かけがえのない地球」の謎に迫りました。

  • 国立天文台(三鷹)の中で最も古い建物「第一赤道儀室」においては、口径20センチメートルの屈折望遠鏡を用いて太陽黒点スケッチ観測の方法を学びます。

  • 太陽系の距離を140億分の1、天体のサイズを14億分の1に縮めた「太陽系ウォーク」ではさまざまな「惑星」の特徴を紹介。

  • 焦点距離10mに及ぶ屈折望遠鏡を納めた木製ドーム部分は造船所の技師の支援を受けて造られた大変珍しい建築「天文台歴史館(大赤道儀室)」の前で。

  • 主に、土星の衛星や星の位置観測に使われていた国内最大の口径(65cm)を誇る「屈折望遠鏡」。

  • ガリレオ・ガリレイが自作の望遠鏡で天体観測を行っていた当時の望遠鏡を可能な限り精密に復元した「ガリレオの望遠鏡」。ガリレオは、生涯でおよそ100本もの望遠鏡を自作したといわれています。

  • 彗星や小惑星のように時々刻々と移動している天体や超新星や変光星のように明るさが変わる星を見つけ出すための装置「ブリンク・コンパレーター」。

  • 1881年に海軍省海軍省海軍観象台がドイツから購入した本格的な観測装置であり、重要文化財に指定されている「レプソルド子午儀」を始めとしたさまざまな子午儀を展示する資料館として活用されている「レプソルド子午儀室」。

  • 隠れた桜の名所でも知られている「国立天文台」で「満開」を迎えた桜の樹の下で「太陽電波観測」の歴史を伺いました。

  • 今回は特別に「こだわりの詰まったエコツアー」参加者に向けてご案内いただいた「展示室」においては、国立天文台における最新の研究成果の一端を模型やパネルを用いてご紹介いただきました。