お知らせ

こだわりが詰まった「農研機構(つくば地区):食と農の科学館&農業生物資源ジーンバンク訪問エコツアー」を開催(2021年11月22日(月))

  • 2021年12月01日
  • イベント・行事
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 本学は、1999年に「環境憲章」を制定し、地球環境問題の解決に向けた学生の主体的な参画を目指して、2017年に市ケ谷・多摩・小金井を対象にした「法政大学EMS」を構築し、「持続可能な地球社会」の実現を目指しています。
 2021年11月22日(月)、法政大学環境センターは、「こだわりが詰まったエコツアー」を開催し、我々の暮らしを支えてくれる「食と農」をテーマに日本でトップクラスの研究に挑む「農研機構」を訪問し、ミニ農村、食と農の科学館、農業生物資源ジーンバンクを見学しました。
 当日はまず、ミニ農村の谷津田を見学しました。ミニ農村とは、農業と生物の関係を調査するために、周辺農村の基本的な景観構造である「ムラ-ノラ-ヤマ」を再現した実物大モデルで、昔ながらの農村にはどのような生物が生息し、農業技術の変化によりどう変化したのか、農業環境研究部門農業生態系管理研究領域の徳岡良則さんにご案内いただきました。
 続いて、「食と農の科学館」を訪問し、本部広報課の林裕子さんより「イネゲノム解析」、「地球温暖化の農作物、果樹への影響」、「天敵などを利用した害虫防除技術」、「PCR等を用いた新しい品種開発技術」など「食と農」に関連した最新の知見に触れました。
 最後に、農業分野に関わる「遺伝資源」の保全を目的に、国内外から遺伝資源を収集・受入して増殖・保存し、食料・農業分野の研究開発のために広く提供する「農業生物資源ジーンバンク」を訪問し、基盤技術研究本部遺伝資源研究センターの加藤浩さんに案内いただきました。「遺伝資源」の保存現場を見学できたばかりでなく、「遺伝資源に関連した最新の動向」を始めとした講演を研究者より直接伺う貴重な機会となりました。
 「こだわりが詰まったエコツアー」においては、農研機構の方にご案内いただきながら、日本の伝統文化や生物多様性の保全に関する理解を深め、我々の暮らしを支えてくれる「食と農」の先端に迫ることができました。

  • 「ムラ-ノラーヤマ」の配列の実物大モデルを実験環境として構築した「ミニ農村」

  • 「ミニ農村」の谷津田は紅葉の見頃を迎えていました。

  • 「東京」を離れ、広大な敷地の「農研機構」に足を延ばしてみると、一層自然の豊かさを感じます。

  • 「ミニ農村」には、緑や水辺をどのような生物が生息しているかを解説いただきました。

  • 農研機構の誇る「イネゲノム解析」に関する研究業績を解説。

  • 「食と農の科学館」から「ジーンバンク」までの道のりも広大な「圃場」と美しい紅葉で癒されます。

  • 「ジーンバンク」においては、「遺伝資源」に関する最新の動向をご講演いただきました。

  • 「遺伝資源」の保存の変遷をご説明いただきながら別の建物に所在する「遺伝資源」の保存の現場を見学。