IR(Institutional Research)

学生調査への対応

IR(Institutional Research)

1.授業環境の整備について

新入生アンケートにおいて、授業環境の改善を求めるご意見を多数頂きました。

対応
  • 大学は、大規模教室のマスプロ授業と教室環境・音響施設等、学生の授業への取り組みの集中力を阻害する要因について改善に努めます。
  • 教員は、学生に対し十分な啓発をするために履修要項へ「私語の禁止」の趣旨の記載をし、教職員から学部ガイドやガイダンスで、学生に注意を促すよう努めます。
  • 教員は、授業中、学生に直接注意をし、毅然とした態度で対応するなど、学生に私語の機会を与えないように努めます。
  • 教員は、FD推進センターが作成している学生向け「学習支援ハンドブック」、教員向け「FDハンドブック」を活用し、私語を含めた受講マナーの啓発に努めます。また、教材の提示の仕方や授業の組み立てなどを参考にし、授業内容・方法について再点検の上、工夫・改善に努めます。

2.窓口対応について

卒業生アンケートにおいて、「愛想が悪い」「事務的である」「説明がわかりづらい」等サービスの改善を求めるご意見を頂きました。

対応

各キャンパスの窓口対応部署において、窓口対応マニュアルの充実、職員相互の研修などを通じて、サービスのより一層の向上に努めます。

3.施設・設備について

市ケ谷キャンパスでは再開発工事に伴う校舎間の移動の不満、多摩キャンパスでは老朽化と交通の便(バス料金・混雑等の問題)、さらに小金井キャンパスを含む3キャンパス共通の意見として食堂等に関する不満が多数見受けられました。

対応
  • 市ヶ谷キャンパスでは、今春(2019年度)、大内山校舎が竣工し利用を開始しますが、引き続き約1年をかけて隣接する55・58年館の解体工事を実施します。安全性の確保を第一に依然校舎間の移動が制約される状況にありますが、ご理解とご協力をお願いします。なお、授業間の移動時間を確保するため、2019年度は1~3時限を10分ずつ繰り上げ、特に混雑が見込まれる3・4時限の間の休み時間を20分間に延長する措置を講じます。
  • 多摩キャンパスにおける、バス料金による学生の経済的負担の軽減については、2010年度から大学による定期券・回数券代の補助制度を設けました。さらに2018年度から、学生の利便性向上のために、これまでの3ヵ月定期券に代わり学期定期券を導入すると同時に、同定期代へ補助率を増加させる措置を採りました。また、バスの混雑については、5月中・下旬にバス交通量調査を最寄り駅と本学バスターミナルで行い、状況の実態把握およびその対応に役立てています。
  • 3キャンパスに共通する食堂等の不満は、一日の利用のピークが昼休みに集中し、時間と席数の制約の他、営業日数がほぼ年間の半分に限られ、人材確保と採算面で価格を含むメニューの柔軟な提供が難しい等、複合的要因が絡んでいます。各キャンパスの環境の違いもあり、持続可能な食環境のあり方と支援策について、関連部局間で調査・検討を重ねています。

4.就職支援について

在学生:就職支援の早い時期からの開始と就職活動がうまく進まない学生への支援を充実してほしい。保護者:就職情報をよりいっそう提供してほしい。卒業生:学生のために就職支援を行ってほしい、との意見を頂いております。

対応
  • 在学生向けには、新入生キャリアガイダンスやインターンシッププログラムなど初年次から参加いただけるイベントを多数用意しております。また、文系学部には正課科目として、学部横断型のキャリアデザイン入門を設置しております。
  • 就職活動がうまく進まない学生については、個別相談、学内での説明会・選考会、メールによる求人紹介などを実施しており、多様なリソースを用意しております。
  • 保護者向けには、父母懇談会における説明やご希望いただければ個別に相談させていただくことも可能です。その他、広報し「HOSEI」、キャリアセンターのホームページにも保護者向けコンテンツを用意しておりますので、そちらもご覧ください。

5.図書館について

図書館の充実を求める意見を頂いております。

卒業生アンケートや新入生アンケートにおける、図書館に関する満足度に関する肯定的な回答は、いずれも75%前後と高くなっています。
また、すでに図書館では、以下の取り組みを進めています。

  • 学生の主体的な学びの場として、市ヶ谷・多摩・小金井図書館にラーニング・コモンズを設置しています。
  • 図書館ガイダンス、データベース講習会等の実施により、学生の情報リテラシー育成に努めています。
  • 各キャンパスの学部構成に合わせた図書や、学生目線で選書した幅広い分野の図書を所蔵することで、学生の知的好奇心を満たす環境の整備に努めています。
  • 図書館を知るための館内ツアーやクイズラリー、また読書の促進を目的とした「本の福袋」や「英語多読ラリー」等の企画を実施しています。

今後の改善方針

  • 世界中の多様な学術情報を適切に選定・収集・提供し、学生や教職員の学習・教育・研究活動を支援します。
  • 利用者のダイバーシティに配慮した施設・設備を整備し、適切なサービスを提供します。
  • 学習・研究活動支援のため、図書・電子資料の検索方法、データベースの活用方法等について、学生・研究者にとってより利便性の高い案内を行う仕組みを検討します。