1.日時
2020年7月29日(水)15:00~16:30
2.場所
Zoom(オンライン上)
3.講師
稲垣栄洋 氏(静岡大学農学部教授)
4.参加者数
29名
2020年7月29日(水)に課外教養プログラム「あなたの身近な植物図鑑」を実施いたしました。本プログラムは普段は何気なく通りすぎてしまう“雑草”に焦点を当て、その名前や特性を学ぶとともに、あまり遠くへ出かけられない状況下においても身近な草花で日常を楽しむきっかけを作ることを目的としたものです。
講師として、静岡大学農学部教授稲垣栄洋先生をお招きしました。先生は雑草生態学を専門とし、農業研究に携わる傍ら、著書を通じて普段はあまり注目されることのない雑草の知られざる生態を明らかにするとともに、身近な雑草から垣間見ることのできる「生き方」や「生存戦略」などといった独自のテーマから人が生きる上でのヒントを発信されています。
プログラムでは、まずZoomの「ブレイクアウトルーム」機能を活用し、参加者に事前に用意してもらった「通学路にある草花」の写真をもとにその草花の印象や生えていそうな場所などをグループごとに話し合うワークを行いました。その後ワークで用いた参加者一人一人の写真について先生から解説をいただきました。名前と反して可愛らしい花が咲く「オニタビラコ」は「たびらこ」より大きいことから名付けられたといった名前の由来から、日本の在来種である「クズ」は海外では外来種として「グリーンモンスター」という名前で恐れられているといった特性まで、身近な草花の様々なストーリーや生き方を教えていただきました。プログラムの最後には雑草の生き方から私たちの人生にも活かすことのできるお話がありました。「自分の強みを見つけ、小さなチャレンジを繰り返す」「『大切なこと』を見失わない」という雑草の生き方は、参加学生にとって今のコロナ禍の時代を生き抜くためのヒントとなりました。
講義が分かりやすく、参加者全員の写真にコメントしていただいたこともあり、質問コーナーでは先生への質問が絶えないなど、オンラインでも積極的に参加することのできるプログラムとなりました。本プログラムをきっかけに、あまり遠くへ出かけることができない今だからこそ、身近な植物に目を向け様々な学びを見つけてもらえると幸いです。
【報告・KYOPROスタッフ】風間琉音(社会学部社会政策科学科3年)
※「課外教養プログラム」は正課授業だけでは満たしきれない学生の様々な好奇心に応えるために学生センターが運営しているプログラムです。
※「課外教養プログラムプロジェクトスタッフ(KYOPRO)」は、学生が学生のために課外教養プログラムを企画・運営する学生スタッフの団体です。
講師にお越しいただいた静岡大学の稲垣栄洋先生
「通学路にある草花」をテーマに参加者が事前に撮影した計103枚もの写真
グループに分かれて各自が撮影した写真についてディスカッション
参加者一人一人の写真に対して解説をされる稲垣先生
コロナ禍を生きる学生たちへ、「雑草から学べる生き方」のメッセージ
遠くに出かけられない社会状況の中、身近な生活からも様々な学びが見つかることを知ったプログラムとなりました
学生センター多摩学生生活課
TEL:042-783-2152
場所:EGG DOME 2階