教員紹介

熊田 泰章ゼミ

教員紹介

インターカルチュラリティ

「文化のアイデンティティ」と「個人のアイデンティティ」

担当教員 熊田泰章教授

ゼミ研究テーマ 文化というテクストを解読する

国際文化学部Faculty of Intercultural Communicationで、“インターカルチュラリティInterculturality”を学ぶ。すなわち「文化を解読すること」が、このゼミで学ぶことです。
グローバルにさまざまな多数の「文化」が接触しあう、これからの世界に生きるために、それらの「文化のアイデンティティ」と私たちひとりひとりの「個人のアイデンティティ」を関係付けて考えることが大事です。SAで得られた「異文化体験」を新しい概念“インターカルチュラリティ”で学問しましょう。

学生インタビュー(国際文化学部 Kくん)

Kくんにとってゼミとは?

大学でアカデミックな内容を真剣に語りあえる、貴重な場所です。ゼミ以外の授業は“授業”とある通り、僕たち学生は受け身の姿勢で受けてしまうことが多くあります。もちろんその中に新たな発見や出会いは大いにあるのですが、意見を発し、ぶつけあう機会は少ない。それは普段の友だち同士の付き合いにおいてもそうだと思います…あ、いや、少なくとも僕は。
しかし、ゼミでは常に学生が主体となり、いい意味で、お互いの意見を言い合って、ぶつけあっています。こういったことができるのは学生主体で進められ、学問を追究していくゼミだからこそだと思います。

熊田先生はどんな先生ですか?

熱い! 丸い! 学生思い! しゃべり出したら止まらない! 好きな言葉は“まくしたてる!”
「私はねKさん、今日はゼミがメインの日だと思うと、その日の全体力、集中力をゼミの時間180分に徹底的に費やすことができるんだ。教師が本気じゃないと学生は本気にならないんだよ! …えぇっと、それから」
学生が心からついて行ってみたくなる先生です。

卒業研究はどのようなことをする予定ですか?

“企業文化世界”について。会社を起業し経営、拡大していくのもひとつの文化であり、企業文化を今一度見つめることこそ最も急務なことなのではないか…そんなことを文献、その他資料、また授業や先生との議論を通し、研究しています。

キャンパス以外で活動することはありますか?

「文化を学ぶ上で、教室での議論だけでは絶対にいけない! 自分の足を動かし五感で感じることは何より大切! さぁ行ってらっしゃい!」は、先生がよくおっしゃる言葉。だから熊田ゼミでフィールドワークは、重要な学習時間です。
昨年は、ダリ回顧展やカルティエ現代美術財団コレクション展など、美術館や各国ビエンナーレ、トリエンナーレの作品を鑑賞しました。

ゼミではどんなことを学んでいますか?

表象文化や比較文化といった文化の仕組みについて考える考え方を学んでいます。日本語の文献と英語の文献で、それらを丁寧に読み解き、時にディスカッションを加え、理解を深めます。
文化をさまざまな姿で我々は見ることができます。衣、食、住、絵画、音楽、建築…etc。それぞれが、それぞれに持つ文化的特質を比較して、関係性を考え、追究しています。
昨年使用した教材は、日本語文献が、ポール・ドゥ・ゲイ『実践カルチャラルスタディーズ~ソニーウォークマンの戦略』、ヴァルター・ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』、英語文献は英文アートマガジンより『TRAFFICKING:Fatimah Tuggar's Imaging of Contemporary Africa』、世界各国のビエンナーレおよび芸術祭に関する資料を読み解きました。論文を読む時には、先生が急に厳しくなるので、結構みんな泣いています。

ゼミ活動での一番の思い出は何ですか?

国際文化学部で毎年12月に開かれる研究発表会で、インスタレーションの作品を作って発表し、最優秀賞をもらいました。教室で論文を読んで討論して、キャンパスの外にいろんなものを見に行ったりしてきたことが、インスタレーションの作品を自分でも作ることにつながっています。こういう作品を作るのは初めてなので苦労しましたが、大成功! 大感激!でした。