トピックス(2019年度以前)

法政大学社会学部への招待状 ─社会学部に合格したみなさんへ─

  • 2017年01月31日
トピックス(2019年度以前)

 みなさん、合格おめでとうございます!
 このメッセージは、4月から新たに法政大学社会学部というアカデミック・コミュニティに加わるみなさんへの招待状です。

 法政大学は、フランス法の精神を起源とする「自由と進歩」を建学理念にして130年余りの歴史を歩んできました。そのなかで、社会学部は法政大学の5番目の学部として1952年に開設されました。日本の私立大学で最初の社会学部の誕生です。2017年は創設65周年を迎えます。社会学部の歴史は、そのときどきの社会のありよう、そして社会の変化と向き合いつづけることで積み重ねられてきました。
 私たちが生きている現代社会は、不思議に充ちています。なぜ貧富の格差が生まれるのか、なぜ都市に人口が集中して地方は過疎化するのか、なぜ晩婚化・非婚化が進むのか、なぜSNSでは炎上現象が起こるのか。日頃、当たり前のように起こっている社会現象が、なぜ起こるのか、それが問題だとしたらどのように解決できるのか、あらためて考えてみると、急に複雑な謎に思えてきます。
 社会学部は、そのような社会現象の不思議を解明し、社会課題を解決していくための、社会科学的な理論と方法を学ぶ学部です。皆さんの多様な関心に応えられるよう、三つの学科のもとに幅広い専門領域をカバーし、学年進行に応じて専門性の高い内容へと積み上げができるようになっています。これは、社会学部の60年以上の歴史のなかで培われた、私たちの教育・研究の資源です。
 社会学部の教員は、つねに学界をリードし、質の高い研究成果を発表しつづけ、さまざまな場面で活躍しています。誰か一人の名前を検索してみれば、その活躍の一端を知ることができます。これが、私たちの教育・研究のもうひとつの資源です。そうした教員と学生が身近に接して学んでいくゼミを中心にした社会学部の学びが、今、みなさんを待っています。「よき師よき友つどひ結べり」と謳われる校歌の一節が、ここに実現しています。
 さらに紹介しておきたい資源がもうひとつあります。それは、社会学部の立地する多摩キャンパスの自然環境です。その豊かさは、法政大学多摩環境委員会がまとめた『法政大学多摩キャンパス 自然と生物』で知ることができます。

 多摩キャンパスで学ぶことは、豊かな自然によって豊かな人間が育まれていることを実感することでもあるのです。
 社会学部は、この三つの資源によって成り立つ「アカデミック・コミュニティ」を目指しています。私たちは自信をもって、社会学部だからこそできる学びの輪にみなさんを迎えます。みなさんが期待と誇りをもって、社会学部だからこそできる学びのメンバーになることを願っています。