お知らせ

【2023年度(第7回)自由を生き抜く実践知大賞】卒業生からの継承賞「法政士業の会による『相続問題の基礎知識』」紹介

  • 2024年02月02日
お知らせ

受賞名

卒業生からの継承賞

受賞取組

法政士業の会による『相続問題の基礎知識』

実践主体

法政大学リカレント教育オフィス

取り組み内容

「東京法学社」の設立に端を発することからも、法律知識の一般への普及は法政大学の使命の一つです。法政大学リカレント教育オフィスでは、社会人学び直しに資する様々な取組みのひとつとして、法政士業の会の協力を得て、2023年に全6回シリーズで開催された「相続問題の基礎知識」講座において、市民向けの法律教養講座を提供し、市民の法律知識の更なる獲得に寄与しました。講座はオンライン(リアルタイム配信)で実施され、法政士業の会の法政大学卒業生の各士業専門家が講師を務めました。受講者には高齢化社会の進行の中で市民の関心の上位に挙げられる相続に関する基本的な知識と、遺産分割、相続税、遺言書の作成など実践的な講義がなされました。講座の目的は、市民が法的問題に対処する能力を向上させ、自己や家族の利益を守るための知識を提供することです。参加者は実務的なケーススタディを通じて実践的なスキルを磨く機会を得るととともに、法政大学の創設の精神である公正な社会の実現に沿うものです。そして、法律教育の普及と市民の法的な自己防衛能力の向上に寄与し、法政大学のリカレント教育が、市民の生活の質を向上させる重要な一歩となりました。

実施しての感想

各士業専門家の会である法政士業の会による「相続問題の基礎知識」講座の企画と運営に携わった経験は、非常に充実したものでした。各専門家の叡知を結集し、市民に法律教養講座を提供する公開講座として実現しました。法政士業の会に準備委員会を立ち上げていただき、講座の企画段階では、市民の法的ニーズと関心事に焦点を当てました。相続問題は多くの人々に関わる重要なトピックであるため、その基礎知識を提供することが目標でした。運営段階では、受講者の申込受付と登録、オンライン配信の準備、講師のサポートなど、講座の進行をスムーズにするためにチーム全体が協力し、受講者に最高の学習体験を提供できるよう努力しました。多くの市民に法的知識を届けられたことは、非常に喜ばしいことでした。アンケートで受講者からの感想を聞くことができ、法律教育の普及に寄与できたことに誇りを感じました。この経験から学んだことは多く、コミュニティに奉仕する喜びと、法律教育が個人と社会にとっていかに重要であるかを改めて認識しました。本学の社会人の学びの場としての機能をより一層高めて、社会人学び直しに資する様々な取組みを推進し続けたいと思っています。

全6回シリーズ前半 春学期(6月開講)チラシ

全6回シリーズ前半 秋学期(10月開講)チラシ

総長からの選定理由コメント

卒業生の中の、各士業専門家の会である「法政士業の会」と連携し、公開講座「相続問題の基礎知識」を開設し、市民向けに提供した取り組みである。法政大学卒業生の中には、さまざまな国家資格(「〇〇士」)をもち、それぞれの分野で活躍されている方が多数おられるが、その方々の専門知識を市民に還元し、社会課題の実践的な解決に資する活動として具体化された。また、卒業生との連携によってこのような活動が展開されていることが現役学生に伝わることによって、諸々の士業が現役学生にとってのロールモデルともなる。社会貢献の継承にもつながっていく意義ある取り組みと評価された。

受賞の感想

このたびはノミネートのみならず、このような賞を受賞させていただき、誠にありがとうございます。
こちらの賞は皆さんのご支援とご協力があって受賞できたということを忘れずに、これからも自由を生き抜く実践知を実践していきたいと思います。どうもありがとうございました。