トピックス(2019年度以前)

人間環境学部 長谷川直哉教授ゼミ所属の学生が論文コンテストで最優秀次席を受賞

  • 2018年08月08日
トピックス(2019年度以前)

人間環境学部 長谷川直哉教授ゼミに所属する犬塚万理菜さん(3年)が「第4回住友理工 学生小論文アワード」において最優秀次席(賞金50万円)を受賞し、8月4日(土)の授賞式で表彰されました。

今回のテーマは、「SDGs時代のビジネスのつくり方~未来に選ばれる会社とは~」。
全国の大学院生、大学生、留学生等から108作品の応募があり、最終審査会において河口真理子・審査委員長(株式会社大和総研調査本部主席研究員)をはじめ有識者らの選考により6作品の入賞が決まり、犬塚さんが執筆した「自前主義の誤謬-SDGs時代に求められるリンケージ経営-」は最優秀次席に選ばれました。
「SDGsは早急に解決すべきグローバル社会の困り事リストであり、課題解決の担い手として企業に大きな期待が寄せられている。そもそもビジネスとは、世の中の困り事を解決することで発展してきたといえよう。SDGsに対するソリューションを見出し、それをビジネスとして育て上げることが、サステナビリティの本質なのである。M.ポーターが主張したように、社会価値と経済価値のサイクルをうまく活用する企業が生き残り、持続可能な社会の構築に貢献するのではないだろうか。複雑化した社会の中で多様な主体とリンケージ(関係性)を構築する企業こそが、SDGsの中からビジネスオポチュニティを見出す可能性が高い」という主張が評価され最優秀次席に選ばれました。

「サステイナブル社会における企業と社会の関係」を研究する長谷川ゼミは、同アワードの設立当初から応募し、第1回は最優秀賞と優秀賞、第3回は優秀賞を受賞しています。長谷川教授は「知識を知恵に転換するにあたって、学際的な知識を身に付けて体系化する作業は非常に有効。今回の経験も、新たな知恵への糧にしてもらえれば」と話します。

■受賞コメント(人間環境学部3年 犬塚万理菜)
最優秀次席を受賞できるとは思っていませんでした。昨年度のゼミで行った日経ストックリーグへのチャレンジを通じて、様々な企業の方からお話を伺い、そこで得た知見を小論文の執筆に活かせたことが受賞につながったと感じています。私はSDGsの目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」に着目しました。自前主義から脱却できず、社会との関係性が希薄化してしまった現代企業の経営者は、SDGsの目標17の意味をどのように理解しているのか疑問を抱いていたからです。SDGsがあるべき社会の姿を提示しているという視点に立てば、多様な主体とのリンケージを通じて、社会との関係性を再構築することが、未来に選ばれる会社になるための欠かせない要素ではないでしょうか。日本企業はリンケージの必要性を理解しながらも、未だに外部組織とのパートナーシップには腰が引けているように感じます。自社の強み、弱みを理解し、得意とする領域からリンケージを構築していくことを期待したいと思います。

■関連リンク
法政フォトジャーナル「人間環境学部 長谷川直哉教授ゼミ所属の学生が論文コンテストで最優秀賞を受賞」(2015年7月3日掲載)

人間環境学部トピックス「人間環境学部 長谷川直哉教授ゼミ所属の学生が論文コンテストで優秀賞を受賞しました」(2017年8月21日掲載)

授賞式にて 前列右から二人目:犬塚万理菜さん

授賞式にて 前列右から二人目:犬塚万理菜さん

犬塚万理菜さん

犬塚万理菜さん

左:犬塚万理菜さん 右:長谷川直哉教授

左:犬塚万理菜さん 右:長谷川直哉教授

表彰状

表彰状