お知らせ
本研究科システム理工学専攻創生科学系修士課程1年の菊地快さんが、29th International Conference on Low Temperature Physics (LT29)でPoster awardを受賞しました。
加速器では、天然に存在しない種類の原子核を生成することができます。これら原子核の性質を調べる手法の一つにレーザー分光法があります。加速器から高速度で飛来する粒子を止めてレーザーでじっくり観察する環境として、2K (K:ケルビンは絶対温度で表した温度単位)
以下の超流動ヘリウムが有効であることが分かってきています。本研究では、天然に存在しない核種である84Rbに対して、シミュレーション計算と加速器実験の結果から、停止位置を制御してレーザーで観察できることを実証しました。
レーザーを用いた原子および原子核物理学の基礎的な研究なので、すぐに実社会に活用されるものではありませんが、加速器とレーザーと低温物理学というユニークな組合せの研究として、今後も異分野融合研究の発展に寄与することが期待されます。
・受賞者
菊地快(システム理工学専攻創生科学系修士課程1年)
・学会名
29th International Conference on Low Temperature Physics (LT29)
・開催期間
2022年8月18日~8月24日
・受賞日
2022年8月24日
・開催場所
Sapporo Convention Center (Hybrid)
・受賞名
29th International Conference on Low Temperature Physics (LT29)
Poster award
・受賞論文名
Optimization of the stopping position of a highly energetic 84Rb atoms injected into superfluid helium