ポリシー

カリキュラム・ポリシー

ポリシー

本学部の学生は、大きく三つの入試区分(一般入試、推薦入試、特別入試)に分かれて入学する(本学部アドミッション・ポリシー(AP))。入試区分ごとに入学時に重視する学力が異なっているが、本学部が自らのディプロマ・ポリシー(DP)に謳う能力を4年間の教育課程において涵養するために、本学部では、教育課程の編成に際して、本学部が掲げる教育目標・育成方針に従い、すべての学科に共通のいくつかの原則をおくものである。

(CP1) バランスのとれた科目区分
カリキュラムを「基礎教育科目」「保健体育科目」「外国語科目」「総合教育科目」「専門教育科目」の区分にて編成する。
(CP2) 学力三要素の均斉成長
「基礎教育科目」「保健体育科目」「総合教育科目」は、入試区分による学力の差異を均整化するとともに、本学部の教育目標を達成するために、すべての学生に共通の科目編成とすることを原則とし、初年次より受講可能なよう提供する。
(CP3) 熟達度別編成
「外国語科目」の内、英語教育については、学生各々の熟達度に合わせた教育が可能なように科目を編成する。

「専門教育科目」では、すべての学科について、次の方針をもって科目編成を行う。
(CP4) ブリッジング
各学科の教育目標に照らしながら、高等学校での知識と学問としての経済学の間の橋渡しを行う科目を初年次に設ける。
(CP5) 積み上げ式
初年次より学年が進行するにつれて、基礎から応用へと積み上げが可能なように科目を配置する。
(CP6) 体系性
各学科の教育目標を達成できるよう、各学科の専門科目を体系的に学修可能なように編成する。
(CP7) 分野・研究テーマ志向型
学生各々が抱く問題意識、あるいは、卒業後のキャリアイメージを、学生が追求可能なよう分野別編成する。

AP、及び、DPにおける各科目区分の役割は、次の通りである。なお、DPとの関係については、補足資料(各学科のカリキュラムマップ)に詳細を示す。

■ 基礎教育科目の役割 [API、APII、DP5、DP9、DP10]
初年次教育の一つとして、大学における学修・研究の仕方についての導入教育を行う。とりわけ、アドミッション・ポリシー(AP)にて求めている能力の内、主に第1カテゴリー「知識・理解、技能(API)」と第2カテゴリー「思考力・判断力・表現力(APII)」の学力を大学における学修・研究に必要な汎用的技能(特に、ディプロマ・ポリシーのDP5とDP9)と、他者との協働作業等を通じてチームワーク力やリーダーシップなど、ディプロマ・ポリシーにおける「態度・志向性」(特に、DP10)の基礎体力づくりを行う。このため、必修とする。

■ 保健体育科目の編成と意義 [APII、APIII、DP9、DP10、DP11]
本学部の育成方針の一つである「心技体の育成」にとって必要不可欠な科目である。したがって、初年次教育として必修とする。
アドミッション・ポリシー(AP)にて求めている能力の内、主に第2カテゴリー「思考力・判断力・表現力(APII)」と第3カテゴリー「関心・意欲・態度(APIII)」の学力を次のように伸ばす。すなわち、主体的に心身の健康保持・増進を図ることや、集団行動、他者とのコミュニケーションを通じ、問題解決力(DP9)、自己管理力やチームワーク、リーダーシップ、倫理観(DP10)、そして、総合力(DP11)等を培う。

■ 外国語科目の構成と特色 [API、APII、APIII、DP3、DP4、DP5]
外国語科目は、第1外国語(英語)と第2外国語を1年次と2年次に配当し、アドミッション・ポリシー(AP)にて求めている能力の内、主に第1カテゴリー「知識・理解、技能(API)」と第2カテゴリー「思考力・判断力・表現力(APII)」の学力をディプロマ・ポリシーが求める汎用的技能(特に、DP5)を学修させるため、必修とする。また、アドミッション・ポリシー(AP)にて求めている能力の内、第3カテゴリー「関心・意欲・態度(APIII)」の学力から、ディプロマ・ポリシーの「知識・理解」、特にDP3とDP4の到達のための関心・意欲を引き出す役割ももつ。

■ 総合教育科目の目的と編成 [API、APII、APIII、DP3〜DP11]
総合教育科目は、本学部の育成方針の一つである「研究・教育両面における学際的拡張能力の涵養」に基づき、アドミッション・ポリシー(AP)にて求めている3つのカテゴリー(API、APII、APIII)の学力を、ディプロマ・ポリシーが求める「知識・理解」、特に、DP3とDP4、そして、DP5からDP9の幅広い「汎用的技能」、さらには「態度・志向性(DP10)」 や「総合的な学習経験と創造的な思考力(DP11)」の能力へと導くために、人文科学、社会科学、そして、自然科学の各分野と、コミュニケーション科目群をバランスよく配置して、初年次より履修できるよう編成する。

■ 専門教育科目の編成と各学科の特色 [API、APII、APIII、DP1、DP2、DP5〜DP9、DP11]
「専門教育科目」に対しては、上記の通り、(CP4)から(CP6)の教育課程編成方針がある。(CP4)は、アドミッション・ポリシー(AP)で求めている第1カテゴリー(API)の学力からディプロマ・ポリシーが求める能力(特に、DP1とDP2)への道案内をしていくとともに、アドミッション・ポリシー(AP)で求めている第3カテゴリー(APIII)を補完するための教育課程編成方針である。初年次教育として、各学科に必修科目として設置する。
また、(CP5)と(CP6)は、アドミッション・ポリシー(AP)で求めている3つのカテゴリー(API〜III)の学力を、ディプロマ・ポリシーの「知識・理解」に謳う能力DP1とDP2、「汎用的技能」の中でもDP7〜9、そして、「総合的な学習経験と創造的な思考力(DP11)」の能力へと最終的に導くための教育課程編成方針である。(CP5)は、より具体的には、1年次に入門レベル、2年次に初・中級レベル、そして、3年次に応用・発展レベルの専門教育科目を配置する教育課程編成方針になる。そして、(CP6)は、学科毎に学科の教育目標に応じて経済学の分野をいくつかに区分けした科目群を明示することを意味する。

□経済学科の特色
現代経済分析、社会経済・歴史、文化・思想、環境、政策、金融、産業といった分野区分によって、1年次から4年次まで積み上げながら学修可能なよう体系的にカリキュラムを組んでいる。

□国際経済学科の特色
いくつかの基本科目において、日本語で学んだのちに英語で学修する積み上げ教育を実施している。また、「国際投資・開発」と「地域経済研究」の分野区分によって、1年次から4年次まで積み上げながら学修可能なよう体系的にカリキュラムを組んでいる。

□現代ビジネス学科の特色
企業と経済の関わり、経済の中の企業といった「企業と経済」を中心に、経済学とビジネス・会計を1年次から4年次まで積み上げながら学修可能なよう体系的にカリキュラムを組んでいる。