お知らせ

2023年度法政大学屋上緑化維持管理プロジェクト・第六弾「秋祭り An Autumn Festival」開催(2023年10月16日(月))

  • 2023年10月19日
  • イベント・行事
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 日本においては、春は種を撒いたり、苗を植えたり、田植えをしたりする季節、秋は実りの秋と言われ、穀物や果物などの収穫の有難さを実感する季節です。もともと、「秋祭り」は、農民が収穫を感謝し、農村部で音楽や踊りを披露したことが発祥だと言われています。

 世界に目を向けると、古代ケルト人の暦で一年の終わりとされる10月31日に開催される秋の収穫を祝い、悪い霊を怖がらせて追い出すお祭り「ハロウィン」やビールの醸造シーズンの幕開けを祝うドイツのミュンヘンが本家の「オクトーバーフェスト」や最初の収穫の喜びと感謝と分かち合う「サンクスギビング」等が開催される季節です。

 2023年10月16日(月)、法政大学屋上緑化維持管理プロジェクト・第六弾として、 “こだわりの詰まった”法政大学で最愛の庭園を目指して、第六弾「秋祭り An Autumn Festival」を開催しました。

 2023年7月、グテーレス国連事務総長は、世界気象機関(WMO)の報告を受け、「地球温暖化の時代は終わり、地球が沸騰する時代が到来した」と警笛を鳴らしました。気象庁は、2023年6月から8月の平均気温が平年比で1.76度高く、観測が始まった1898年以降で最も暑い夏であったと発表しました。

 第六弾の当日は、東京都では最高気温25℃が予測された過ごしやすい陽気で、「グリーン・テラス」を「秋祭り」の舞台に見立てて、かぼちゃそっくりの見た目の実をつけるナス科の植物「ソラナムパンプキン」、「五色唐辛子」、秋の七草の「桔梗」、「キバナコスモス」、「マリーゴールド」、「ケイトウ」などを植えました。さて、「秋祭り」の舞台はどこでしょうか。

 また、プロジェクトの終わりには、2023年6月16日(金)にプロジェクト第二弾として開催した「こだわりの眺め」においてサツマイモと一緒に植えた千葉半立の「落花生」や「アシタバ」を収穫しました。第一弾「A Real Gardner」と第四弾「Summer is here!」において植えた「サツマイモ」は来月の収穫に期待します。

 法政大学環境センターが事務局をつとめる「法政大学屋上緑化維持管理プロジェクト」は、千代田区・新宿区にまたがる「外濠」におけるビオトープネットワークを意識して、「愛校心」がもたらした小さな「出会い」と「行動変容」を積み重ねて「法政大学で最愛の庭園」を目指した取り組みが評価されて、2022年3月に千代田区主催「令和3年度 ちよだ生物多様性大賞」において入賞、2023年2月に新宿区主催「第16回新宿エコワン・グランプリコンテスト」グループ部門・奨励賞を受賞しました。
 
 現在、“こだわりが詰まった”「法政大学で最愛の庭園」では、プロジェクト第二弾「こだわりの眺め」において植え、「万葉集」にも多くよまれ、古くから日本人に親しまれてきた秋の七草の一つである萩の仲間の「武蔵野萩」が見頃で秋の風情を楽しむことができます。また、「ひょうたん池」の周りでは、気候変動の適応を目指して第二弾で植えた「クルクマ」がすくすく生長し、夏を想いだすような白いお花が楽しめます。

 次回は、「第24回環境展」特別企画として、2023年11月17日(金)にプロジェクト・第七弾「時空 Spacetime」を開催する予定です。

 それでは、皆様と”こだわりが詰まった”「法政大学で最愛の庭園」にてお会いできることを楽しみにしております。

第六弾では、庭園を「秋祭り」の舞台に見立てて“こだわりが詰まった”「法政大学で最愛の庭園」を目指しました。今回は、菜園区画で栽培している一部の作物の収穫も実施(左から経営学部 境野怜佳さん、環境センター 榎本直子、法学部 加藤大喜さん、デザイン工学研究科 長谷川陸さん、文学部 森泉博夫さん)

  • 第六弾では収穫の喜びをわかちあう「秋祭り」となるでしょうか。同時に、「グリーン・テラス」を「秋祭り」の舞台に見立てて植栽を選びました。

  • まず、環境センター榎本 直子より「秋祭り」の由来や世界各地の「秋祭り」についてお話しました。ようやく過ごしやすくなった現在も、気候変動の適応を目指して植えた夏の植物がすくすくと生長し、生物にとっても厳しい記録的猛暑ではなかったかと改めて振り返ります。

  • 一人一人のメンバーは、「秋祭り」の舞台に見立てて、各々の植物を、どのように魅せるか、真剣に想いを巡らせます。

  • 参加メンバーの希望した「キバナコスモス」を丁寧にデザインしています。実は、日本庭園の近くのこちらの区画も、参加メンバーの“こだわりが詰まった”植物が四季折々に楽しめるように工夫しています。

  • ベテランの参加メンバーのお二人は、率先して“こだわりが詰まった”「法政大学で最愛の庭園」造りの深刻な課題である庭園奥の区画の維持管理に立候補して下さって、本当に脱帽します。

  • 「法政大学で最愛の庭園」造りにおける最も深刻な課題と向き合った後に、来年の春に向けてこっそり準備をしてくださっています。

  • 実は、第六弾「秋祭り」において収穫した作物は千葉半立の「落花生」と「アシタバ」でした。収穫は、来月と再来月と続く予定です。お楽しみに。

  • 第六弾「秋祭り」は、「えこぴょん」にも収穫のおすそ分けが届きました。今年は、一層、実りの秋の大切さを実感します。