お知らせ

「法政大学環境報告2021」が完成しました。

  • 2022年06月01日
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お知らせ

 本学は、地球環境問題の解決に向けた決意表明・宣言として、1999年に「環境憲章」を制定し、一部の校舎でISO14001の審査登録を行ったことを起点に、2017年度には本学独自の「法政大学環境マネジメントシステム」を全学的に構築し、環境教育・研究、環境保全活動を展開しております。

 2021年度は、新型コロナウイルス感染症拡大状況を予測することは困難であることから、諸組織にご協力をいただきながら、これまで以上に、「大学生活の充実」と「健康増進」と同時に「地球環境問題の解決」を目指して実施方法を大幅に工夫し、数多くの充実した「環境マネジメントプログラム」を実施することができました。

 「法政大学環境報告2021」においては、数多くの「環境マネジメントプログラム」から、我々の暮らす「地球」や「人類」を理解する鍵に迫った「日本の天文学の中核を担う研究に挑むこだわりの詰まった国立天文台大発見エコツアー」や「国土交通省国土地理院協力講座 地理空間情報から迫る我々が暮らす地球の謎」の講師の皆様より原稿をお寄せいただきました。

 また、サステイナブル社会の実現を目指した環境・サステイナビリティ教育を実践していくための具体的提案を募った「法政大学環境・サステイナビリティ教育実践プラン」は、2020年度に新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて中止となりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止に留意して活動を再開することができました。2021年度は、多摩キャンパスを活動拠点とする「現代福祉学部」の学生と「法政大学馬術部」が地域と連携して「馬糞堆肥」を活用した六次産業化を目指した取り組みを始めとして、学内外の諸組織と連携しながら地球環境問題を始めとした社会経済分野における重要課題の解決を目指すことを目指した取り組みが特徴的でした。

 2022年3月には、「法政大学屋上緑化維持管理プロジェクト」は、庭園に遊びにくる蝶や鳥を始めとする生物の生息・生育空間である「法政大学で最愛の庭園」を目指したこだわりの詰まった取り組みが評価され、「令和3年度 ちよだ生物多様性大賞」に入賞しました。また、健康的に、地球環境問題の解決を目指した「行動変容」を促す「Take the Stairs at HOSEI 2021」の取り組みは、「脱炭素チャレンジカップ2022」奨励賞、「第15回新宿エコワン・グランプリコンテスト」奨励賞を受賞することが叶いました。

 「法政大学環境報告2021」は、本学にちなんだ環境・サステイナビリティ教育・研究及び環境保全活動の一端をご紹介するものです。我々の暮らす「地球」においては、通学・通勤、実験、授業、研究、課外活動、買い物、食事に至るまでの「活動シーン」毎に、一つ一つの「行動」と「選択」が「地球環境」にもたらす影響は大きく異なります。
 本報告書の表紙には、自分の背中に地球の未来がかかっていると思い込み、地球環境問題の解決に向けて様々な活動をする「えこぴょん」が、一つ一つの「行動」がもたらす影響を意識しながら我々が暮らす「地球」を舞台に活動を再開する様子をご紹介しました。

 我々の暮らす「地球」においては、遠く離れた星空を観察することを可能にした「望遠鏡」から、実験から導き出された「発見」と「失敗」を積み重ねて、人類を理解する鍵となるような「大発見」をもたらしてきました。
 我々人類の一つ一つの選択や行動が遠く離れた「地球のどこか」でもたらす影響を意識することによって、大学生活を充実させながら、健康的に、地球環境問題を解決することを目指して、たまには夜空を見上げながら「発見」と「失敗」を繰り返して、「一人ひとりができること」を考える。本報告書がそのようなきっかけとなることを願います。

「法政大学環境報告2021」の電子データはこちらからダウンロードできます。