
1.日時
2025年12月14日(日)9:00~15:00
2.場所
高尾山
3.参加者数
14名
2025年12月15日(日)課外教養プログラム「高尾山ツアー2025~なごり秋に触れる~」を実施いたしました。
この度の高尾山ハイキングでは、初冬に残る色鮮やかな山並みを楽しみつつ、周囲の植生や奈良時代から続く本山の歴史や文化を学びました。
当日はガイドとして高尾山口観光案内所よりボランティアガイドの方2名にお越しいただきました。
この日は大雨とあいにくの悪天候に見舞われましたが、登山路・下山路ともに参道が舗装されている1号路にてハイキングを行いました。
登りは、高尾山グルメを堪能し、八王子の歴史について学びました。高尾山グルメを代表する三福(みつふく)団子には「大福」「幸福」「裕福」という三つの福をもたらすとされており、炭火で焼いた団子と特製のクルミ味噌の相性が絶妙でとてもおいしかったです。
また、薬王院境内の入り口である浄心門という鳥居には「霊氣満山」という額が掛けられていました。これには奈良時代から霊山として知られ、人々の信仰を集めた高尾山ならではの意味合いがありました。
養蚕や織物で栄え、「桑都」と呼ばれた八王子では、養蚕農家や絹商人などが薬王院に繁栄を願い、成就のお礼に杉苗を奉納する独自の文化が育まれたことを学びました。
午後になると雨も止み、下りは景色を楽しみつつ、高尾山の特異な植生について学びました。
展望台からの景色は圧巻であり、すぐ眼下には多摩キャンパスを含む八王子市街が見渡せ、遠方には新宿方面やスカイツリーや東京タワー、富士山を見渡すことができました。
また、高尾山の植生は「植物の交差点」と呼ばれており、南北を境にカシ等の温暖帯の植生と、カエデやブナ等の冷温帯の植生療法が入り交わっているということを知りました。
なかでも、樹齢数百年を超える巨大な杉の並木道を歩いた時は、その圧倒的な存在感と森全体が発する静かなエネルギーに心が洗われるようでした。
都心のすぐそばで、これほど豊かな生態系が息づいていることに感動しました。
本プログラムは、あいにくの悪天候の中でのスタートとなりましたが、雨に濡れて静謐さが増した杉並木の厳かな雰囲気と、雨上がりに一気に視界が開けた時の感動は、この天候だったからこそ味わえた貴重な体験でした。
普段は何気なく観光地として捉えていた高尾山ですが、ガイドの方々の専門的な解説とともに歩くことで、歴史的背景や植生の多様性といった学びのフィールドとしての奥深さを再発見することができました。
教室での座学とは異なり、五感を使って地域の歴史や自然に触れることで、多摩キャンパス周辺地域への理解と愛着がより一層深まる充実した1日となりました。
【報告」経済学部経済学科3年 鈴木隆聖
準備体操をして出発
お団子で栄養補給
浄心門
圧巻な存在感のあるたこ杉
ガイドさんの説明を受けながらハイキング
集合写真
学生センター多摩学生生活課
EGG DOME 2階
TEL:042-783-2152