1. 日時
2025年11月14日(金) 10:50-12:10
2. 場所
市ヶ谷キャンパス(BT3F ピア・ラーニング・スペース Room2)
3. 参加人数
2名
4. 【Lステスタッフによる実施報告】
2025年11月14日にLステゼミ「クラウドを活用した簡易な数理最適化アプリケーション構築」が開催されました。
講師には、本学講師の高須賀将秀先生をお迎えし、2名の参加者とともに対面で実施しました。
今回のLステゼミでは、身近にある課題を、数理最適化を用いてどのように解決していくのかを深く学ぶことができました。実際に、大阪万博におけるパビリオンの訪問ルートを数理最適化を使用して割り出した結果、近年流行している生成AIと比べより現実的かつ有効的な情報が得られました。この理由には、数理最適化が訪れたいパビリオンの数や順番など細かなルールが決めることのできる「制約条件」の下で、目的に応じた最適解を導くことが可能な数学的手法をとっていることが挙げられ、数理最適化の無限の可能性を体感しました。
また、これら基礎理論に加え「Excel」やクラウド環境における「Snowflake」を用いた数理最適化アプリケーション構築の仕方を学習し、企業での在庫管理やサプライチェーンの最適化、シフト調整など社会の様々な場面で活用できる貢献度の高い技術であると感心しました。さらに、作成した数理最適化の情報共有や柔軟な変更がしやすいクラウドを利用することで、実際に対面せずとも情報の伝達・共有が可能となるため時間の有効活用だけでなく、一人当たりの生産性の向上と労働時間の減少など社会課題の改善につながると考えました。
参加者からは「数理最適化というものがどのようなものなのか楽しく学ぶことができました。特に自分で触れてみるというのは、今まで触れたことのないものだったため、とても面白かったです。身近な問題を数理最適化で解くことができるという選択肢が自分の中でできたというのは大きな進歩だったと感じました。」という声があり、数理最適化について理解を深める良い機会になりました。
一見難しそうに思える「数理最適化アプリケーション」ですが、社会において問題視されている長時間労働や少子高齢化の問題にアプローチする重要な手段の一つであり、「数理最適化アプリケーション」を学ぶことは社会の新たな可能性を切り開く一歩になると感じる魅力的な講義でした。