1.日時
2025年8月31日(金)11:00~13:00
2.場所
印刷博物館
3.参加者数
17名
2025年8月31日(日)、印刷博物館にて、課外教養プログラム「メディアの原点〜印刷が変えた世界〜」を実施いたしました。
本プログラムは、印刷が人々の生活に果たしてきた役割を、社会性や技術の変遷、その歴史が持つ文化的側面から学ぶことを目的とし、印刷博物館へ赴き活版印刷体験と常設展の観覧を行いました。
活版印刷体験では、1930年代、イギリスの一般家庭に普及していた、小型活版印刷機でアルファベットの鉛製活字を使い、コースターに各自好きな言葉を印刷しました。
活版特有の印刷面の凹みや文字の輪郭の力強さの風合いを楽しむことができました。(様子やコースターの写真を添付)活版は、ドイツに起源をもち、日本では木版印刷がメジャーだったことや、禁教令による宣教師の追放などで
そこまで普及しなかったものの、世界的に見ると、長きにわたって主流な文字印刷技術でした。しかし、デジタル化の進展により、技術の担い手である人も、活字や印刷機などのモノも失われつつあります。
常設展の観覧では、日本と世界の印刷を年代別に古代から現代に至るまで、時代背景を交え、起源や技術・産業の変遷といった文化的側面から知ることができました。
印刷博物館には、日本が誇る現存する世界最古の印刷物である「百万塔陀羅尼」をはじめ、歴史的・文化的価値の高い資料が常時約300点展示されています。
印刷は、政治、宗教、娯楽、教育、報道など歴史を紐解けば、日本の社会と文化に様々な形で影響を及ぼしてきたことが分かりました。
総じて本プログラムでは、活版印刷体験と常設展の観覧を通して、印刷の魅力は勿論、普段、大学の講義ではなかなか実感しづらい、印刷が人間文化において果たしてきた社会的役割を、多角的に学ぶことができました。
これを機に、印刷とは単なる技術ではなく、情報伝達・教育・政治・芸術の発展と密接に関わってきたことを理解し、現代における印刷の価値と未来の可能性について考えるきっかけになれば幸いです。
【報告】経済学部経済学科3年 鈴木隆聖
活版印刷体験をしました
コースターに印刷しました
展示品についてご説明いただきました
集合写真をパシャリ
学生センター多摩学生生活課
EGG DOME 2階
TEL:042-783-2152