1. 日時
2025年7月4日(金) 16:50~18:10
2. 場所
ボアソナード・タワー3階 ピア・ラーニング・スペースワークショップエリア room2
3. 参加者数
10名
4. 【Lステスタッフによる実施報告】
2025年7月4日、Lステゼミ「世界とつながる韓国の昔話」が市ヶ谷キャンパスで開催されました。講師には、本学兼任講師の神谷丹路先生をお迎えし、10名の参加者とともに対面形式で実施しました。
講義の冒頭では、朝鮮半島の地理や人口、大韓民国の祝日といった、知っているようで意外と知られていない隣国の基礎知識について紹介していただきました。
続いて、『王さまの耳はロバの耳』『あずきがゆばあさんととら』『コンジとパッジ』『仙女ときこり』の4つの韓国の昔話をご紹介いただきました。これらの昔話は、日本をはじめとする世界各国にも類話が存在しており、ストーリーの大筋は共通していても、登場人物や持ち物に国ごとの特色が見られる点が印象的でした。昔話が国際的な共通性を持ちながらも、同時にその国ならではの文化や価値観が色濃く反映されるメディアであることを実感しました。
さらに、近年の韓国社会に関するトピックについてもお話しいただき、「済州島4.3事件」や「光州民主化運動弾圧事件」など、過去の社会問題をテーマにした絵本が多く出版されていることや、国際ブックフェアが盛んに開催されている現状など、文学の分野においても韓国が文化振興に力を入れていることを学ぶことができました。
参加者からは、「日中韓だけでなく世界でも同じ類型の話が受け継がれているという事実がとても興味深かったです」や「絵本というジャンルでも加害、被害の事柄を扱うことで誰もが忘れないようにできるのがいいと思いました」という声が寄せられました。
学習ステーション(BT3F ピア・ラーニングスペース)
l-station-f@ml.hosei.ac.jp