1.日時
2022年6月15日(水)17:00~18:40
2.場所
西館2階W206教室
3.講師
つつみ 純子 氏(風呂敷文化研究家)
4.参加者数
8名
グローバル化が進む昨今、若者が日本の伝統文化に触れる機会は年々少なくなっています。この傾向が強まると、「自国の魅力を正確に伝える」という重要なスキルが失われてしまう可能性があります。加えて、コロナ禍において学生同士の交流する機会が減っていることも問題として挙げられます。
本プログラムは、こうした問題に直面している学生達が、風呂敷の使い方を知ることで日本文化の魅力を再発見し、また、グループワークを通して学生同士の交流を促進することを目的に企画立案しました。
講師として、テレビ番組や東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会応援動画へのご出演経験もある、風呂敷文化研究家のつつみ純子様をお招きしご講演いただきました。
まず講義では、風呂敷の歴史やサイズ・素材・文様など、風呂敷の基本情報についてお話しがあり、「なぜ”風呂敷”という名前なのか」「なぜ泥棒といえば緑の唐草文様の風呂敷なのか」といった風呂敷の知識を深めることができました。
グループワークでは、参加者同士でサポートし合いながら代表的な風呂敷包みを実践したり、「瓶5本の安定した包み方は?」という課題に取り組んだりしました。畳めばポケットの中に収納することもできるサイズの布一枚だけで何でも包むことを可能にした、先人の柔軟な発想に感心しました。また、撥水性があり絞るとシャワー状に水を出す特別な風呂敷にも触れる機会もありました。災害時には水の濾過にも活用できるということで、近年の風呂敷の発展にも感銘を受けました。
本プログラムを通じて、日本人の和の心や生活文化を風呂敷から学ぶことができました。
参加者の皆様にとって、本プログラムが日本の誇るべき伝統文化に関心を持つきっかけとなれば幸いです。
【報告・KYOPROスタッフ】 赤田萌々(生命科学部生命機能学科3年)
学生センター小金井学生生活課
TEL:042-387-6011
場所:管理棟2階