お知らせ

【開催報告】課外教養プログラム「DIALOG・IN・THE・DARK~暗闇から生まれる数々の発見を求めて~」(6/18)

  • 2022年06月29日
お知らせ

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1.日時
2022年6月18日(土)12:50~16:50

2.場所
アトレ竹芝シアター棟1F ダイアログ・ダイバーシティミュージアム『対話の森』
(東京都港区海岸1-10-45)

3.参加者数
17名

 

KYOPRO学生スタッフによる実施報告

2022年6月18日(土)に課外教養プログラム「DIALOG・IN・THE・DARK~暗闇から生まれる数々の発見を求めて~」を開催いたしました。
DIALOG・IN・THE・DARKとは、視覚障がい者の案内の下、完全に光を遮断した“純度100%の暗闇”の中で、視覚以外の様々な感覚やコミュニケーションを楽しむソーシャル・エンターテイメントです。ここでの体験を通して、本当の対話とは、本当に必要な言葉とは何か、全盲の方の世界とはどういうものなのか、「人」のぬくもりとは何か等、生きていくうえで必要な様々なことを学び、考えることを目的として開催いたしました。

暗闇での体験では、まず視覚障がい者のアテンダントの方から白杖を渡され、ニックネームを参加者全員と共有した後、暗闇の世界へ入っていきます。真っ暗な世界では本当に何も見えず、声と触角のみが自分を伝え相手を知る唯一の手段となります。そのような不思議な状況で、アテンダントの方の誘導に従って、日常を体験します。視覚がないというだけで、この日常がいかに難しくて怖くて大変なことだと知ったと同時に、普段より新鮮で温かくて楽しくて優しい世界を感じました。

体験を経て、参加者で体験の感想を共有し「自分がこんなに話せるとは思わなかった」「全身を使ったコミュニケーションが対話だと気づかされた」「人は助け合わなければ生きていけないことを確認できた」など、様々な感想がありました。

最後に私の感想を書かせていただきます。
目を使って生活していると「この人は障がい者なんだ、できないことがたくさんありそうだから手伝ってあげなきゃな」と見た目で判断して、自分でその人の限界を決めてしまいます。今回の体験を通して、その考えが間違っていると気付かされました。暗闇に入ると、健常者と視覚障がい者の立場が逆転し、自分よりできないことが多いと思っていた人がとても頼もしく、強さを感じられます。
これから生きていく上で、単に障がい者は大変だから助けてあげなくてはということではなく、お互い助け合いながら対話を通してその方の凄さを本人や他の人に伝えていかなければいけないことを痛感しました。

このように、本プログラムを通して感じるものは人それぞれであり、どれも正解だと思います。今後生きていく上での糧となれば幸いです。
また、今回の学びをさらに深め、日常生活に活かしていただけることを願っています。

 

【報告・KYOPROスタッフ】 徳廣怜(現代福祉学部福祉コミュニティ学科3年)

  • ダイアログ・ダイバーシティミュージアムのロビー

  • 体験で使用する白杖

  • 体験後、感想を共有する様子

  • 集合写真(グループ①)