2019年度

歌詞から学ぶ言葉のチカラ ~広げよう!日本語の世界~

2019年10月21日

2019年度

法政大学学生センター・課外教養プログラム(法政大学後援会補助事業)

日時
  • 2019年10月21日(月)15:35~17:15
場所
  • 多摩キャンパス EGG DOME 研修室1・2
参加者数
  • 10名
講師
  • 中村一夫 氏(国士舘大学文学部教授)

KYOPROスタッフによる実施報告

2019年10月21日、課外教養プログラム「歌詞から学ぶ言葉のチカラ ~広げよう!日本語の世界~」を実施いたしました。

日ごろ何気なく聴いている歌には、様々な日本語表現が用いられています。歌詞は比喩や反復・倒置法など日常会話では用いない巧みな言葉選びがなされており、歌詞によって曲の世界観が形作られたり、聴き手の心を動かしたりすることも多々あります。また曲が作成された時代に即した言葉が用いられることや、社会的背景や文化が歌詞に反映されていることもあります。このように、様々な側面をもつ歌詞を用いることで、多様な視点から言葉の奥深さを学べると考えました。本プログラムでは、身近な歌詞を通じて日本語を身近に感じてもらい、言葉への学びに興味を持ってもらおうと企画いたしました。
また今回、歌詞を題材にしたプログラムを企画したきっかけは、KYOPRO学生スタッフ主体で法政大学多摩キャンパスの学生を対象に「学びのニーズアンケート」をしたことでした。アンケート結果をもとに、より法大生の需要に合わせた学びを提供しようという新たな試みを行いました。

プログラム当日の具体的な内容としては、万葉集や現代の曲に通じてみられる当て字文化や役割語によって曲やアーティストの世界観構成がされていることを学びました。また古今和歌集の歌からは当時のジェンダー観がよく表れており、歌詞から社会的・文化的背景が読み取れることがわかりました。
講師には国士舘大学文学部教授の中村一夫先生をお招きしました。平安時代からの日本語研究を専門としながら、ご自身ではアイドル歌詞やJPOP歌詞の分析をなさっていることから、学生の学びの興味に沿った講義をしていただきました。講義中は私たちが良く知っているJPOPやアイドルの曲を実際に聴いたり、自分で選んだ歌詞の分析をしたりすることで、楽しみながら学ぶことができました。双方向型の講義で、学生が意見する場面も多かったため、参加者の皆さんの理解も深まったのではないかと思います。参加者が熱心にメモを取る姿勢と、講義後いくつも質問が挙がったことが印象的でした。

今回のプログラムで、参加者の皆さんには日本語表現がもたらすチカラを知り、言葉への学びから人や社会への興味関心を高めていただければ嬉しいです。

【報告・KYOPROスタッフ】小松美和(社会学部社会学科3年)