6月22日(土)、学生センターの課外教養プログラム「歌舞伎鑑賞教室-日本文化を学ぼうシリーズ-」を実施しました。本プログラムは、鑑賞を通じた日本文化に関する教養教育を目的として実施しました。
プログラムでは、国立劇場で歌舞伎を鑑賞しました。今回の演目「神霊矢口渡」は、南北朝時代の動乱を描いた迫力の名作です。参加者のなかには、前から気になっていた演目であったという学生もいました。
冒頭40分は、「解説 歌舞伎のみかた」として、松羽目の背景や黒御簾音楽、舞踊の表現方法の説明を交え、イラストパネルも用いて、「神霊矢口渡」の見どころを分かりやすくご紹介いただきました。解説をしてくださった中村虎之介さんによる説明は面白く、参加者は終始笑顔で聞いていました。途中、実演を交えた説明の場面では、それまで笑顔であった参加者が、真剣な表情で舞台を見つめていました。
その後、参加者は実際に「神霊矢口渡」を鑑賞しました。花道に近い席での鑑賞で、参加者の喜ぶ姿が印象的でした。冒頭の解説のおかげで、初めて歌舞伎を鑑賞する学生でも楽しく観ることができました。
本プログラムは、参加者募集早々に定員に達し、留学生の参加も多数見受けられました。参加者からは「初めて歌舞伎観劇だったが、前半の解説のおかげで分かりやすかった。また、舞台装置や役者の方を目の前で見る事が出来、すごく勉強になった。」「人形振りという表現方法を初めて見たが、とても精巧ですごいと思った。」などの声があり、学生にとって貴重な経験となったようです。
課外教養プログラムでは、今後も日本文化についての知識を身に付け、体験を通して学ぶことのできるプログラムを実施していきます。