2018年12月から2019年1月にかけて、市ヶ谷キャンパスにて「55/58きおくプロジェクト」のメンバーである石井翔大氏を講師にお招きし、また本学登録団体の写真研究会協力のもと「55・58年館をアーカイブしよう」を実施しました。
当プログラムは、近代建築が社会に及ぼした影響や近代建築史の観点から55・58年館について知ってもらうという目的で実施しました。また、55・58年館の使用中止・解体が間近に迫っていることから、生きている建築物を記憶・記録に残すことが大事であると考え、フィルムカメラを使用して記録し、展示するというプログラムとしました。
プログラムは主に3つのフェーズに分けられます。12月6日(木)には講師から、設計者の生い立ちや55・58年館の設計思想の特徴などに関する講義を受けた後、参加者全員で校舎内を歩き回り、隠れた意匠やかつての痕跡を見つけるフィールドワークを実施しました。
その後、使い捨てフィルムカメラを希望者(14名)に配布し、1週間の撮影期間の間に自由に55・58年館を撮影してもらいました。特に、日中は少し暗い55年館の撮影では光の捉え方が難しく、撮影が大変だったようです。
そしてそのフィルムを写真研究会の協力で、大学内の暗室を利用して現像・プリントし、1月21日(月)より1週間、外濠校舎1階のメディアラウンジにて展示しました。十人十色、切り取り方は人それぞれでした。
参加者からは、「普段使う場所が専門家の講義を通してまた違った空間として見ることができた」「普段入れないところに入れた」「近代建築が55・58年館に影響していることを知って面白かった」「写真を展示まで行ったのがよかった」などの声があがりました。
2月23日(土)・24日(日)に行われる「55・58フェアウェルDays」でも、参加学生が撮影した写真や、プロモーションビデオなどを展示する予定です。
【報告・KYOPROスタッフ】兒玉 真太郎(文学部・地理学科1年)
講師による説明
講義中の様子
フィールドワーク中の様子
普段授業で利用している校舎の新たな一面を発見しました
写真展会場
参加学生が撮影した写真を集めたオリジナルアルバムの展示も行いました