2017年度

ボイストレーニング講座

2017年11月17日

2017年度

法政大学学生センター・課外教養プログラム(法政大学後援会補助事業)

1.日時
  2017年11月17日(金)16:50~18:20

2.場所
  多摩キャンパス EGG DOME 研修室1・2

3.参加者数
  25名

4.講師
  鐘丘りお 氏(ボイストレーナー)
 

KYOPROスタッフによる実施報告

11月17日(金)、多摩キャンパスにて「ボイストレーニング講座」を実施しました。劇団四季出身で声優やコンサートのシンガーとしてもご活躍なさっている、ボイストレーナーの鐘丘りお氏に講師を依頼しました。鐘丘氏はボイストレーナーとしては歌だけでなく、ビジネスボイトレの講師として議員や経営者を含む多くの方の声の悩みの解決に努めてこられた方です。

当プログラムではゼミやサークル、就職活動などにおいて大学生が自分の考えを自信をもって人に伝えるための「声」の出し方についてボイストレーニングから学ぶというものです。講義の最初には実際に鐘丘氏のコンサートでの歌声をお聴きしました。その美しさに、参加した学生は魅了されました。その後は参加者全員で、音楽を流しながら声を出しやすくするための顔の筋トレを行ったり、腹式呼吸の仕組みやその実感方法を教えていただいたり、丹田を意識した発声を行ったりしました。講義の最後には参加学生2人に前に出てきてもらい、「相手に届くような声の出し方」をし合う、という実演を行いました。相手との距離感を意識した上で、どうしたら自分の声が相手に「届いている」と感じてもらえるかを考えながら声を出すことは、参加学生にとって今まで意識することのなかったことであり、新鮮な学びだったと思います。

プログラム全体を通して、参加学生は自分の声の悩みを解消したい、良い声が出せるようになりたい、という目的を持って積極的に実践に取り組んでいました。講義終了後には、鐘丘氏のもとに声についての個人的な悩みを相談しに行く学生が多く見かけられ、いかに声について関心が高いかがうかがえました。参加学生のアンケートでは「実演を交えていて、わかりやすく発声法を学べた」「本格的なボイトレの内容だった」という声をいただき、多くの学生に満足していただくことができました。

学生の悩みである「声」について学ぶ機会をつくり、そして普段滅多に受ける機会のないボイストレーニングを体験できる機会を提供できたという点で今回のプログラム はKYOPROにしかできない学びの場をつくることができたものだったと思います。また、歌を上手く歌えるようにするための手段としてよく知られているボイストレーニングを話し方に活かすという新しい活用法を知ってもらえたというところに、このプログラムの意義があったと思います。参加してくださった学生には、是非今回のプログラムで学んだ発声方法やトレーニングを活かし、自信を持って自分の考えや意見を伝えられるようになっていただけたらと思います。そして今回初めてKYOPROのプログラムに参加したという学生が多かったため、ぜひ今後もKYOPROのプログラムを活用して学生生活に役立てていただければと思います。

【報告・KYOPROスタッフ】市川紗雪(社会学部・社会政策科学科2年)