お知らせ

【開催報告】課外教養プログラム「歌舞伎鑑賞教室」(6/10)

  • 2023年06月19日
お知らせ

ポスター_page-0001.jpg

1.日時
  6月10日(土)14:30~16:30

2.場所
  国立劇場

3.参加者数
  39名(うち、留学生12名)

課外教養プログラム担当職員による実施報告

6月10日(土)、学生センターの課外教養プログラム「歌舞伎鑑賞教室―日本文化を学ぼうシリーズ―」を実施しました。本プログラムは、鑑賞を通じた日本文化に関する教養教育を目的として、実施しました。     

鑑賞教室は国立劇場で実施されました。今回の演目「日本振袖始」は日本のシェイクスピアとも言われる近松門左衛門が日本書紀等を題材に書き上げました。本作は当初、人形浄瑠璃劇で初演されたもので素戔嗚尊による八岐大蛇の討伐をベースにした物語で冒険活劇・ラブストーリー様子も含んだハラハラドキドキとさせられる歌舞伎演目でした。この演目は、酒に酔って次第に八岐大蛇としての本性を現す岩長姫の妖艶な姿や立ち回り、八岐大蛇と素戔嗚尊との間で繰り広げられるダイナミックな戦いの様子等、歌舞伎ならではの華やかさや豪快さが直に感じられる歌舞伎作品です。歌舞伎ならではの手法で8つの頭がある八岐大蛇を表現したり、派手なアクション等、迫力のある舞台に学生は目を奪われていました。

冒頭の40分は「解説 歌舞伎のみかた」として、物語の時代背景や人物相関図の説明だけでなく、クイズを交えながら本作品について解説して頂きました。また、黒御簾音楽、舞踊の表現方法といった歌舞伎の基本的な説明を交えて、歌舞伎の基礎について分かりやすくご紹介頂きました。解説を担当して頂いた、中村虎太郎さんによる説明は面白く、参加者は終始笑顔で聞いていました。途中、実演を交えた説明の場面では、なかなか目にする事のない歌舞伎の実演に興味津々とした様子で説明に聞き入る姿が印象的でした。

その後、参加者は実際に「日本振袖始」を鑑賞しました。感情表現の豊かな演技や迫力のある役者の立ち居振る舞い等、魅力的な演技の様子に参加者は真剣に鑑賞していました。また、冒頭の解説のおかげで、初めて歌舞伎を鑑賞する学生でも楽しく鑑賞する事が出来ました。

本プログラムは、早々に参加者募集が定員に達し、留学生の参加も多く見受けられました。参加者からは、「歌舞伎のみかたの解説があったため、本編が見やすかった。また、歌舞伎自体への理解も深まった。」、「今回はじめて歌舞伎を鑑賞しました。本企画が私自身、日本の伝統文化に触れるきっかけとなり、内容も興味深くよかったです。今日はありがとうございました。」という声があり、学生にとって貴重な経験になったようです。

課外教養プログラムでは、今後も日本の伝統文化に関する知識を身につけ、体験を通して学ぶことの出来るプログラムを実施していきます。

 

  • 開演前の様子

  • 集合写真

お問い合わせ

学生センター市ヶ谷学生生活課

03-3264-9475