おしらせ

【市ケ谷】手話講座(入門編)を実施しました(全8回)

  • 2020年12月17日
おしらせ

手話講座入門編では、毎年NHK手話ニュースキャスターの中野佐世子先生を講師に招いておこなってきましたが、今年は全回オンラインでの開催となり、59名が参加しました。基本的なあいさつをはじめ、聴覚・視覚障がい者に関しての理解を深めたり、事前に郵送したテキスト「みんなで遊べる手話ゲームブック」を基本に、手作りの教材も使用し、歌を交えて多くの手話表現を覚えました。例年のような、ペアやグループを組んで対面での練習ができないことを危惧しましたが、Zoomでは他の参加者の手話表現を見ながら練習することができたので、安心感があり覚えるのにも役立ったとの声も聞かれ、オンラインでも十分に手話が学べることを実感しました。

毎回講義後に質問をする時間を設け、Googleフォームでのアンケートで感想や次回以降のリクエストなどを講師に届けることができ、昨年度までと変わらぬコミュニケーションを取ることができたのも新たな発見でした。講義を通じ、障がいのある方だけでなく、困っている方を見つけたら、何ができるか考えて、まず声をかけようという気持ちを持つことの重要さを知ることができました。参加学生からも「ここで覚えた手話を、普段の生活や就職した後にも生かしていきたい」という声が多く聞かれました。次年度も引き続き開催していくつもりです。

 参加学生の感想

手話の成り立ちや色々なお話を伺うことで、なるほどなと思うようなことが多くありました。先生の解説はわかりやすく、かつ毎回復習もやってくださり、学んだことは身についていっている感じがしています。困るほどではありませんでしたが、もし次回はどこをやるかなど前もって教えていただけたら予習もできたかなと思います。先日見ていたニュースでたまたま手話がついており見ていたら、たった8回しか学んでいないのにある程度の単語や流れがわかり、とても嬉しかったです。私は来年から社会人なのでどれだけ時間が取れるかわからないけれど、このように少しでも手話を見たり勉強して、可能なら手話サークルにも行ってみたいです。全8回本当に楽しく学ぶことができました。これからもいつか誰かと手話でお話できるよう頑張ります。ありがとうございました。(法学部国際政治学科4年 新用 遥)

 約2か月間、お世話になりました。手話だけでなく、貴重なお話もたくさん伺うことができました。私は日本文学科に所属しており、元々言葉の由来に興味があったのですが、手話の由来や表現の仕方も面白いと感じました。また、耳の聞こえない人・目の見えない人の生活や生き方にも興味を持ったので、積極的に調べたり関わったりしたいです。これからも手話や先生のお話を忘れず、さまざまな立場の人の視点から社会を見つめるように意識していきます。短い間でしたが、ご指導いただきありがとうございました。(文学部日本文学科1年 遠藤 寛奈)

 初めて手話を習いましたが、手の動きはもちろん口の動きや表情がとても大事なのだと先生の手話を見て知ることができました。また、なぜこの言葉はこの動きなのかということ知りながら学べて面白かったです。お気に入りの手話は、「家族」です!現在、コロナウイルスの影響でみんながマスクをしている状況がいかに耳の聞こえない方にとって影響を及ぼしているのかをこの講座を受けるまで気づいていませんでした。今回学んだことを生かす機会を見逃さないように、日常生活の中で困っている人がいないか気にかけるようにしたいです。貴重な機会をありがとうございました。(キャリアデザイン学部キャリアデザイン学科2年 大庭 舞子)

  • NHK手話ニュースキャスターの中野佐世子先生の講義

  • 歌に合わせて手話を覚える様子