実施報告(2019年度以前)
「車いすラグビーから学ぶパラリンピック競技の魅力」を10月23日に市ヶ谷ボランティアセンターで実施し、VSP学生スタッフを含む17名の学生が参加しました。
車いすラグビーは東京2020大会パラリンピックの正式種目であり、車いすを激しくぶつかり合わせながら得点を積み重ねる迫力のあるスポーツです。今回のプログラムは、下肢障がい、体幹や上肢障がいがある方が行うスポーツであるこの車いすラグビーを通して、障がいと多様性、パラスポーツについて学ぶことを目的しています。
まずはじめに、講師としてお招きした、一般社団法人 日本車いすラグビー連盟 福井 正浩氏より、パラリンピックの歴史や、ご自身が車いすラグビー選手となるまでの経緯についてうかがいました。パラリンピックの父と称されたルートヴィヒ・グットマン氏の言葉「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ」が、障がい者と健常者の両方に向けられているというお話に、参加者は大きくうなずいていました。
次に体験用車いすを使って、全員で車いすラグビーを体験しました。車いすの安全な乗り方や方向転換の練習後、車いすラグビーのルールなどを教えていただき、実際に試合を行いました。頑丈に作られた競技用車いすでタックルやパスに挑戦しながら競技を楽しみ、最後に、本学学生でもある車いすラグビー選手の牟田さんから、タックルを受ける体験を行いました。車いす同士がぶつかる衝撃は想像以上の迫力で大きな歓声があがりました。
少しずつ広まってきたパラスポーツですが、より多くの人が見たり体験することでより理解を深めることができるはずです。前出の福井氏の言葉通り、パラリンピックが終わった後も多くの人が関心を持てるように、ボランティアセンターはこれからも様々なパラスポーツを紹介していきます。
<参加学生の感想>
私のいとこが水泳で2020年の東京パラリンピック出場を目指しており、少しでも力になりたいなと感じていました。そこでラグビー部に所属していることもあり、今回の車いすラグビー講習会に参加させていただきました。
車いすラグビーはルールが明確で、実際に試合を行った際、初心者の壁はありませんでした。
また男女混合で行われることも魅力の一つでした。障がいの有無、初心者と経験者の壁、はたまた性別をも超えてしまう車いすラグビーこそ「ノーサイド」と言えるのかもしれません。
私も大学でのラグビーを引退した際には、パラリンピックについて考え、多くの刺激をもらい、自己成長に充てたいと思います。
社会学部社会学科4年 井上 拓
実際に車いすに乗ることができたり、ぶつかる体験やゲームをする体験ができ、とても楽しむことができました。動画を用いた説明が親しみやすく、わかりやすかったので良かったと思います。また福井さんが
車いすラグビーを始めたきっかけや現在に至るまでの背景などを知る機会となり、とても興味深く感じました。できない事ではなく、できる事を見つけていく事の大切さを感じました。
人間環境学部人間環境学科1年 荒巻 洋恵
実際にプレーを体験してみて車いすの頑丈さに驚いたり、タックルなどプレーの迫力を感じることができました。本物の代表の試合ではあの何倍もの速さや勢いがあるはずなので、是非観に行ってみたいです。競技用の車いすが高価ということもありますが、ラグビー人気が高まって、来年にパラリンピックを控える今、多くの方々(特に子ども達)が体験する機会がもっと増えるといいです。
文学部日本文学科3年 林 大貴
車いすの安全な使い方を学ぶ
トスをあげてゲーム開始
膝の上にボールを載せてゴールラインへ疾走
競技用車いすに乗って集合写真