実施報告(2019年度以前)
市ヶ谷ボランティアセンター学生スタッフ、チーム・オレンジは7月6日(土)、「いざという時あなたならどうしますか~避難所体験。」を実施し、17名の学生が参加しました。
この企画では、避難所で役に立つ知識、震災関連死などの問題についての知識を得ながら、避難所の運営の難しさなどを運営側の立場になり理解してもらうことを目的としています。
参加者は、実際に地震によって被災したある地域の避難所の運営者をゲームで体験する、「避難所運営ゲーム」を行いました。今回は例年からの反省点(①プレイ時間が長くなり集中力を保つことが難しい ②土曜日に開催の場合、授業のある人が多い)ということを踏まえて、いくつか工夫をしました。
一つは、プレイ時間を1時間として、ある程度ゲームを進めた状態からスタートしたことです。もう一つは、開始時間を午前中から午後にし、土曜日2限のある人でも参加しやすいようにしたことです。また、今回も非常食の試食を行いました。
プレイ時間を短くしたことで、参加者の考えたことを共有する時間を多くとることができました。避難所運営ゲームは今回で私が行うのは4回目ですが、何度行ってもあらゆる意見や違った考え方が出てきます。このような意見や考え方を取りこぼさず、次回の企画をする際、さらにいいものにするために活かしていきたいと思っています。
チーム・オレンジ企画学生スタッフ 文学部地理学科3年 鬼頭 雅也
<参加学生の感想>
あらかじめ途中まで進めておいた分、ゲーム実践の時間が長いなと感じることはなかった。初めて避難所運営ゲームを行った人の考え方が新鮮だった。また、全体で、どう配置したかとその理由を聞くことで違う視点も得られ、方法だけでなくどれを優先したら良いかなどを考えるきっかけになったのも良かった。何回やっても意外と難しいと感じた。
文学部英文学科3年 植松 秀美
各班5、6人と少なかったため、どの班も一人一人が積極的に参加できていた。最初はイベントの処理に時間がかかり悩んでいた印象であったが、数をこなしていくうちに判断が早くなっていた。一般参加者が少なかったが、チーム・オレンジの1年生に参加してもらえて良かった。来年度行う場合、参加者をどう増やすかが課題である。
法学部法律学科2年 内田 彩音
今回は各カード1分という制限時間があったため迅速な避難所運営を心掛けてゲームを行うことができた。実際の避難所ではより多くの要望が出て対応も難しくなると思う。また避難所ばかりでなく、マスコミなどの対応も大変だと感じた。少しでもそういったものを予測し適切に対処できるように考え、地域の力になれるように勉強していきたいと思った。
文学部哲学科2年 山野 亜美
避難所運営ゲームについての説明
運営ゲームに取り組む
参加者が運営した避難所のボード
非常食を配布する
学生スタッフが選んだ非常食を試食
共有とまとめを行った