実施報告(2019年度以前)

【市ヶ谷】[東京2020応援プログラム] ブラインドサッカーから学ぶチームビルディングを実施しました(5/30)

  • 2018年06月28日
実施報告(2019年度以前)

「ブラインドサッカーから学ぶチームビルディング」を5月30日に市ヶ谷ボランティアセンターで実施し、15名の学生が参加しました。

ブラインドサッカーとは、アイマスクをつけ、音のなる特殊なボールを使うフットサルです。
アイマスクをつけて視界を遮ることで、全員が公平な状態でプレーすることができます。今回の企画では、ブラインドサッカーを通じて、チームビルディングに必要なコミュニケーション法を体験すると同時に、「見えない」ことがどういうことかを体で感じることを主な目的としました。

【ワーク1】見える人1名が、アイマスクを着用した1名に、5メートル先のボールの場所を言葉だけで伝えました。「まっすぐ、まっすぐ!!」だけでなく、具体的に伝えることの大切さを学び、参加者全員がクリアーできました。

【ワーク2】全員がアイマスクをし、1月~6月生まれの人と、7月~12月生まれの人で、声と手のみで分かれ、それぞれの人数を数えるワークを行いました。ここでは、個性が出始め、大きな声でリーダーシップを取る学生もいる一方、その声を頼りに、聞き役に回る学生とに分かれました。

【ワーク3】全員アイマスクをし、血液型ごとに分かれました。グループ数が多くなることで混乱し、なかなか自分の血液型のグループに合流できない学生も現れました。その中から、声を出すタイミングに加え、聞くタイミングそして、何を声にするかの大切さを学びました。

【ワーク4】ワーク3を活かして、名前50音順に一列に整列するというワークを行い、このあたりから、「まだ整列していない人いませんか?」など他人を気遣う言葉が多くなり、チームビルディングらしくなっていきました。

【ワーク5】4名が四角く四隅に立ってパス回しを行い、アイマスクをした中央の1名が、制限時間内にボールに何回タッチできるかというワークを行い、制限時間終了ごとに、それぞれの立場から、どうすればより多くタッチできるかを議論し、目標回数をきめ、そのための改善点を見つけ出す作業を行いました。

 

本プログラムを通して、障がい者と健常者の間の「見えない壁」を取り払い、視覚障がい者との共生に関心をもってもらうこと、仲間が主体的に自分らしさ、多様性を発揮しつつ、相互に関わりながら一丸となって共通のゴールを達成しようとするチームビルディングを学ぶことができたかと思います。

 
【参加学生の感想】

視界が遮られるというのは予想以上に不安を感じるものだとわかり、それと同時に周りの仲間の声がいかに大きなものかというのを実感できました。ゲームを通じて初めて会った人とも距離が近づいて良かったです。これを機にブラインドサッカーに注目したいと思いました。選手たちのスゴさも身をもって感じました。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

経営学部経営学科1年 宮川 昇

とても楽しい1時間でした。「声を出すこと、声を聞くこと、思いやり」の3つのキーワードは部活やグループワークなどの日常の他のシーンでも大変役に立つと思うので、役立てていきたい。みんなが初めてのことをやっているということもあって、最初から打ち解けてできたが、みんなが声を出す(=意見を発信する)、声を聞く(=意見を受け入れる)、思いやりを意識していたというのが大きいと思った。ありがとうございました。

                     グローバル教養学部グローバル教養学科2年 岡林 伊吹 

    

相手の合図に向けてボールを蹴る(ワーク1)

声と手を頼りにグループをつくる(ワーク4)

パス回しのボールに触れる(ワーク5)

講師を囲んでの集合写真