東京2020応援プログラム「ブラインドサッカーから学ぶチームビルディング」を5月31日に市ヶ谷ボランティアセンターで実施し15名の学生が参加しました。
本プログラムは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に「東京2020応援プログラム」として認定されています。
ブラインドサッカーとは、アイマスクをつけ、音のなる特殊なボールを使うフットサルです。アイマスクをつけて視界を遮ることで、全員が公平な状態でプレーすることができます。
今回の企画では、ブラインドサッカーを通じて、チームビルディングに必要なコミュニケーション法を体験すると同時に、「見えない」ことがどういうことかを体で感じることを主な目的としました。
プログラム中に様々なワークを行いましたが、特に、「見える人」と「見えない人」が混ざって試行錯誤するワークは、チームビルディングを学ぶには最適な内容でした。
このワークは、頭上から後の人にボールを渡し、順番に列の後ろに並びなおして進む速さを競います。見えない人は最後尾が分からず、ボールは渡せるものの移動ができません。お互いに、誰がボールを持っているか、列の最後尾がどこなのかを教え合うことで、スムーズにパスができるようになりました。
また、音だけを頼りにコーンにボールをあてるなどのワークも実施しました。
このプログラムを通して、それぞれのあだ名で呼び合うことで、自ずとチームメイトとの距離が近くなり、意見を出し易い雰囲気になりました。参加者には、名前を呼びあうという些細なことが、チームビルディングには非常に効果的であるということがわかっていただけたかと思います。
本プログラムを通して、障害者と健常者の間の「見えない壁」を取り払い、視覚障害者との共生に関心をもってもらうこと、仲間が主体的に自分らしさ、多様性を発揮しつつ、相互に関わりながら一丸となって共通のゴールを達成しようとするチームビルディングを学ぶことができたと思います。
ブラインドサッカーの概要について説明を受ける
目隠しした人に指示を出してボール送り競争をするワーク
相手の指さし方向に指示を出してボールを蹴る
音だけを頼りににコーンの場所を確認する