実施報告(2019年度以前)
市ヶ谷ボランティアセンター主催で、12月10日(日)、「福島スタディーツアー」を実施し、40名の学生が参加しました。本企画は、市ヶ谷ボランティアセンター学生スタッフ「チーム・オレンジ」が企画し、各種手配、広報、当日の運営を行いました。被災地に初めて訪れる学生を主なターゲットとし、福島県の被災状況や復興に向けた取り組みを学ぶことを目的としたツアーを企画しました。
当日は、市ヶ谷キャンパスから貸切りバスでアクアマリン福島に向けて出発しました。
アクアマリン福島では、震災当時の様子や施設の被害状況について映像を通して学ばせていただくと共に、どのように復興・営業再開に向かっていったのか、ということについてお話いただきました。その後、営業を再開した水族館を見学しました。
ら・らミュウでは、東北の魅力の詰まった物産センターで各自昼食、買い物を楽しみました。
浪江町では、浪江まち物語つたえ隊の皆さんと町の職員の方にご協力をいただき、未だ震災の爪痕が残る町内の視察を行いました。その後震災当時の小学校を舞台にした紙芝居を視聴させていただき、最後に浪江町の魅力と復興への歩みについてお話をいただきました。
現地での視察、講話、食事を通して震災の記憶を共有し、風化防止、防災意識の向上に結びつけることができました。また、このプロジェクトを通じて「チーム・オレンジ」の学生スタッフは、企画書作成、準備、当日の運営などのプログラムの一連の流れを学ぶことができました。
今後も市ヶ谷ボランティアセンターでは、震災の風化防止・防災啓発につながるプログラムを実施していきます。
=ルート(日帰り)=
法政大学出発→アクアマリン福島(講話・見学)→ら・らミュウ(昼食・買い物)→浪江町(町内視察・講話)→法政大学到着
<参加学生の感想>
実際に被災地を自分の目でみるのは今回で初めてでした。浪江町の様子が特に印象に残っています。4月に避難指示解除準備区域除染が解除され復興したかのように報道されていますが、人が全く戻ってこない現状を目の当たりにして愕然としました。被災地の現状を私たちが伝えていければなと思いました。自分が被災地のためにやれることをやっていきたいです。
アクアマリン福島の再オープンまでの流れを聞く
震災時の話を聞いたあとアクアマリン福島の施設見学
浪江町の慰霊碑の前で震災時の話をきく
地震の影響で中央分離帯がずれたがいまだに復旧されず
浪江まち物語つたえ隊より震災当時の小学校を舞台にした紙芝居
楢葉町役場の職員さんに復興の状況の説明を受ける