実施報告(2019年度以前)
2017年10月23日に『[東京2020応援プログラム]車いすフェンシングから考えるパラスポーツの世界』をボランティアセンターで実施し27名の学生が参加しました。
車いすフェンシングとは、その名の通り車いすに乗った状態で下半身を固定して行うフェンシングでパラリンピックの正式種目として2020年のパラリンピックでも実施されるパラスポーツです。
今回の企画では日本車いすフェンシング協会の牛込公一氏に講演していただきました。牛込氏は以前車いすフェンシングだけでなく、車いすバスケットボールでも日本代表のトレーナーをされていたこともあり、車いすフェンシングだけでなく、車いすスポーツ全般について貴重なお話を伺うことができ、参加した学生たちも普段接する機会の少ないパラスポーツに対して理解を深める事ができていたようでした。
また、実際に車いすフェンシングの道具を使った車いすフェンシング体験も行いました。簡単そうに見える剣を突く動作にも体験した学生たちは苦戦しており、パラスポーツに奥深さを体感することができていたと思います。
そして、講演の後半では、トレーナーとして多くのパラスポーツアスリートの方と触れ合った牛込氏が考える、障がい害を持つ方との向き合い方についてお話をいただきました。そのお話を通して障がい害を持っている方々を「障害がい者」というカテゴリーに一括してカテゴライズしてしまっている現状と、障がい害を持っている人、ひとりひとりとそれぞれにと向き合う重要性を学ぶことができました。
今回はアボランティアセンターで実施している「手話講座」との共催という形を取ったため、手話講座の講師をされている中野佐代子氏のお話を伺うこともでき、手話通訳者の立場から見たパラスポーツについてやや、パラスポーツに関連した手話についても学ぶことができ非常に充実したプログラムになりました。
このプログラムは、ボラティアセンター学生スタッフ(VSP)が企画しました。講師の方への連絡や、講演内容に関する打合せなどを行うことによって、プログラムの企画の一連の流れを学べました。
市ヶ谷ボランティアセンターではこのようなボランティアのきっかけとなるような様々な企画を行う予定です。
ボランティアセンター学生スタッフ 法学部3年 阿由葉 史弥
フェンシングの剣に触れてみる
フェンシングを疑似体験してみる
講義風景
マスクの着脱