市ヶ谷ボランティアセンター主催で5月17日(水)に、
「聴導犬とのふれあいから学ぶ聴導犬の一生ついて」を実施し、34名の学生が参加しました。
障がい者の社会進出と自立を促進するために、毎年多くの聴導犬が育成されていますが、その頭数が年々増加をしていく一方で、聴導犬を受け入れる社会自体の理解は十分とは言えません。お店や交通機関で利用を断られてしまうケースも多々見うけられます。聴導犬をはじめとする補助犬についての法律や、一生を学び、聴導犬に対する理解を深めることを目的とし、本講座を開催しました。
当日は、日本補助犬協会の職員の方を講師に招き、聴導犬をはじめとする、盲導犬、介助犬の三匹の補助犬が来校しました。
まず初めに補助犬の種類や、聴導犬、盲導犬、介助犬がそれぞれどのように人々をサポートしているのか、それぞれの補助犬の適正や育つまでの過程、補助犬を取り巻く法律について、聴導犬を中心にお話ししていただき、その後、各補助犬にデモンストレーションをしてもらいました。
盲導犬は行き止まりを飼い主に知らせるデモンストレーションを実施し。
介助犬は落とした携帯電話を拾うデモンストレーションを実施し、聴導犬は、目覚ましのアラームが鳴ったら飼い主に知らせたり、サイレンが鳴ったら危険を知らせたりするデモンストレーションを行いました。
聴導犬をはじめとする補助犬が生まれてから、リタイヤするまでの一生について、デモンストレーションと交えてお話しして頂き、理解を深めることができ、大変有意義な講義となりました。
今後もこのようなプログラムを市ヶ谷ボランティアセンターでは、企画していきます。
以下は参加した学生からの感想です。
・補助犬とは、聴導犬と介助犬と盲導犬の総称であるということを今まで知らなかった。
日本は欧米諸国と比較すると、補助犬に関する整備が遅れていることがわかった。私は今まで、目が見ない人について考慮したことがあったが、耳が聞こえない人について深く考えたことがなかったので、この講座の受講をきっかけにして、配慮するように努めたい。
また、人間の都合で飼育を放棄された犬が、人間のために補助犬として活躍しているケースもあると聞き、動物愛護の必要性を改めて実感した。
聴導犬についての講義
盲導犬が飼い主に行き止まりを知らせる
介助犬が学生の指示で、物を拾いにいく
聴導犬が携帯の目覚ましが鳴るのを待っている
聴導犬が携帯の目覚ましの音に反応し飼い主を起こしにいく
学生と補助犬とのふれあい