11/21(水)の「スポーツイベント論」は、「スポーツ施設とユニバーサルデザイン」と題して、株式会社アクセスインターナショナル代表取締役の山崎泰広さんを特別講師にお招きしました。
山崎さんは米国の高校に留学中、転落事故で脊髄を損傷し、その後、車椅子生活になりましたが、幼少より親しんできたスポーツから離れることはなく、1992年のバルセロナパラリンピックでは水泳選手として出場しました。
滞在中に気づいたことは、パラリンピック開催を契機に車椅子使用者が一人でスムーズに移動できる「バリアフリーの街・バルセロナ」の住みやすさでした。一方、日本では近年、スポーツ施設や道路・駅などが「バリアフリー化」「ユニバーサルデザイン化」されてきていますが、障害者の視点から見るとまだ多くの課題があるといいます。
学生たちに特に強い印象を与えたのは、欧米と日本の「障害者に対する考え方」の違いの大きさです。これまで考えたこともない障害者の視点から、「使いやすいスポーツ施設とは?」「誰もが住みやすいまちとは?」などについて、改めて考えることができた授業でした。
「スポーツイベント論」担当
スポーツ健康学部教授
三ッ谷 洋子