トピックス(2019年度以前)

ユネスコ-国連文明の同盟「メディア情報リテラシーと異文化間対話」東京国際シンポジウムを開催しました

  • 2014年10月11日
トピックス(2019年度以前)
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増田正人常務理事(左)とアルトン・グリズル氏

 2014年9月24日(水)、法政大学が、ユネスコ−国際連合文明の同盟による「メディア情報リテラシーと異文化間対話」大学間ネットワーク(UNITWIN MILID)にアソシエイトメンバーとして加盟したことを記念して、「日本とアジア太平洋地域におけるメディア情報リテラシー教育の普及に向けて」と題する東京国際シンポジウム を、市ヶ谷キャンパスのスカイホールにて開催しました。
 これに先立ち、メンバー加盟のセレモニーを執り行い、ユネスコ・コミュニケーションと情報局メディア情報リテラシープログラム専門官のアルトン・グリズル氏より、本学国際学術支援本部担当の増田正人常務理事に対し、アソシエイトメンバーとなったことを証する「サーティフィケーション」が授与されました。また、田中優子総長との懇談も行われ、今後の本学の当プログラムに対する積極的な関与への期待が表明されました。

 午後より、社会学部主催による上記名称の東京国際シンポジウムを開催しました。メディア情報リテラシーの動向に詳しい実務家、研究者、文部科学省や本学関係者、本テーマに関心を持つ大学院生や学部生など総勢70名超にご来場いただきました。ご来場の皆様、ありがとうございました。

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田中優子・法政大学総長

 本シンポジウム開催にあたり、まず本学・田中優子総長からゲストスピーカーおよび来場者に対する歓迎の挨拶がありました。

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アルトン・グリズル氏

 続いて基調講演では、アルトン・グリズル氏に、「メディア情報リテラシーに関するユネスコの重要目標」というテーマで、ユネスコが考えるメディア情報リテラシー教育の理念と可能性について説明していただきました。また、新たに立ち上げたGAPMILというネットワーク組織を通じてのメディア情報リテラシー教育の普及活動について紹介されました。

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藤田真文・法政大学社会学部教授

 一方、法政大学社会学部の藤田真文教授からは、「法政大学におけるメディア情報リテラシー教育の今後の展開」というテーマで、日本におけるマスコミ研究の歴史と本学社会学部メディア社会学科がおこなっているメディア情報リテラシー教育の具体的な取り組みについて紹介がありました。

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右端よりサミー・テアーイ氏,村上郷子氏,藤田真文教授,アルトン・グリズル氏

 休憩時間をはさんで、GAPMIL国際運営委員アジア太平洋地域代表の村上郷子氏によるコーディネートのもと、パネルディスカッション形式のラウンドテーブルが行われました。はじめにカイロ大学マス・コミュニケーション学部長のサミー・テアーイ氏、続いてウェスタン大学講師のカロライン・ウィルソン氏から、エジプトとカナダにおけるメディア環境とメディア情報リテラシー教育の概要をご紹介いただきました。また、本学キャリアデザイン学部の坂本旬教授から、氏がアジア太平洋地域で展開するメディア情報リテラシー教育の実践事例について紹介がありました。その後、各報告を踏まえてフロアからさらに踏み込んだ質問が寄せられ、活発な質疑応答が続きました。

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増田正人・法政大学常務理事

 最後に、増田正人常務理事より、本学が、10年後を見据えたグローバルポリシーに基づき、持続可能で平和な地球社会の構築に貢献する大学を目指すことが宣言され、閉会となりました。

 本シンポジウムの様子は、9月27日~28日に中国北京の清華大学で開催されたUNITWIN MILID WEEK 2014 でも大きく紹介されたほか、ユネスコのホームページ でも取り上げられ、本学のグローバル戦略への期待がいっそう高まっています。

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ラウンドテーブルでは活発な質疑応答が展開されました。