教学企画室では、SDGs、カーボンニュートラル、社会連携などの観点から、地域や自治体、企業、他大学と協力し、選ばれる大学になるための、イベントやプログラムの企画・運営を行っています。また、上記に加え、学部学科の設置や教学改革に関わる幅広い業務を担っているため、各メンバーにメイン担当の業務が割り振られています。
その中でも私は、千代田区内の6つの大学や千代田区、商工連などと連携して単位互換や各種プログラムの相互開講を行う「千代田区コンソーシアム」の運営、ベトナムハノイで行われる「日本語スピーチコンテスト」、その関連プログラムである「異文化理解プログラム」という海外プログラムをメインで担当しています。
教学企画室の業務は決められた形があるわけではなく、その時々の社会的ニーズを踏まえて実施方法を検討するため、ルーティンの業務はほとんどありません。前例のない仕事に挑戦することも多々ありますが、上司や同僚の支えを受けつつも、主体的に取り組むことで、小さな成功の積み重ねで自信がつき、その過程で得た経験が、自身の成長にもつながっています。

清水 夏実(総長室付教学企画室)
ベトナムで同時開催した「日本語スピーチコンテスト(以下日本語SC)」と「異文化理解プログラム」の運営に携わったことです。
日本語SCは、現地の大学と協力して運営を行うため、度重なるオンラインの打ち合わせや荷物の発送など、海を越えて行う業務が発生します。時差や文化の違いに戸惑うこともありましたが、実際に現地に趣きコンテスト終了後の出場者の笑顔を目にした際は、大きな達成感がありました。
また、学生の外国語学習の動機付けやグローバルキャリアを考えるきっかけ作りを目的に行った「異文化理解プログラム」は、私が部署異動を経験した、2024年度から新たに企画をしたプログラムです。2024年度時点で10回目の開催となった日本語SCの関連機関を訪れるなど、既にあるリソースを存分に活用し、どのような内容が学生にとって本当に価値がある体験になるかを、手探り状態で一から組み立てていくことは、難しさと同時にワクワクする楽しさとやりがいを感じたことを覚えています。
プログラムの計画を進める過程で、自分の実力や弱点と向き合った経験は、新たな部署で自分の「のびしろ」に気づく機会になり、現在日々の業務を進める上での糧となっています。
大学職員だけではなく、様々な業界を見て比べ、決めて欲しいと思います。大学に就職したら、企業研究で得た他の業界の知識が思わぬ所で生かされた!ということが何度もあります。私は大学職員を第一志望としていましたが、自分の可能性を広げたいという思いもあり、学生時代の研究テーマであった観光業を中心としたBtoCの業界を何社も受けていました。その中でも、旅行業の選考の過程で得た旅行プランの企画検討のノウハウは、現在の業務であるプログラムの企画・運営にも生かされていると感じています。また、大学職員は比較的他の業界よりも後に採用が始まります。他業種の選考にもチャレンジし、回を重ねることで、面接や筆記試験への自分なりの向き合い方も見えてくると思います。
そして、もしも就職活動に行き詰まった際には、所属大学のキャリアセンターも利用してみてください。キャリアセンターのスタッフも、皆さんが目指す大学職員の1人です。大学に通う皆さんは、「大学」という一法人の企業研究のチャンスが常にあります。ぜひ皆さんの使える術を全て使って、就職活動に挑んでみてください!
皆さんと4月にお会い出来ることを楽しみにしています。