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地球環境問題の解決に向けた世界でトップクラスの研究に挑む”こだわりが詰まった”国立環境研究所訪問エコツアー大成功(2024年5月9日(木))

  • 2024年05月20日
  • イベント・行事
お知らせ

 2024年5月9日(木)、法政大学環境センターは、生物多様性や地球温暖化を始めとする地球環境問題の解決に関する最先端の知見に触れることを目的とし、“こだわりが詰まった”エコツアーとして、世界においてトップクラスの研究に挑む国立研究開発法人国立環境研究所を訪問しました。
 国立環境研究所は、幅広い環境研究に、学際的、総合的に取り組む日本で唯一の研究所です。

 同研究所に到着後、まず、“こだわりが詰まった”エコツアーにおいては、企画部広報室より同研究所の沿革及び2023年10月につくば地域で最初に環境省「自然共生サイト」に認定された同研究所の敷地における生物多様性の保全に向けた取り組みなどを中心にお話いただきました。敷地内においては、生物の保全を優先するべき区域を定めており、この区域の緑を損なうような作業はなるべく避けるように制度化されているそうです。
 続いて、環境生物保存棟に所在する微生物系統保存施設に移動し、生物多様性領域生物多様性資源保全研究推進室の河地 正伸氏より藻類と近縁な原生動物、淡水産大型藻類や微生物等の各々の特性や生態、我々の暮らしにおいてどのような場面で役立てられているかを中心に解説いただき、生物多様性領域所属の第一線で活躍されている研究者の方々より直接、個別に研究内容についてお話を伺うことができました。
 最後には、気候変動適応センターを訪問し、気候変動による影響及び適応策の例を中心に紹介するA-PLATのコンテンツづくりに携わっている阿久津 正浩氏より地球温暖化の影響によって変化する気候に社会のしくみや我々の生活を「合わせること」や予測される自然災害などに予め「そなえること」を意味する気候変動への適応に向けた推進体制や地域と連携した具体的な適応策を紹介していただきました。

 “こだわりが詰まった”エコツアーは、国立環境研究所にご協力いただきまして、地球温暖化や生物多様性を始めとした地球環境問題の解決を目指す世界においてもトップクラスの研究に携わっている多くの研究者より直接、最新の知見についてお話いただく貴重な機会となり、大成功の内に幕を閉じました。

 こちらからエコツアーレポーターよる参加報告を参照することが可能です。

”こだわりが詰まった”エコツアーにおいては、同研究所環境生物保存棟にて藻類、微生物等をテーマに研究されている研究者から各々の特性を活かして我々の生活でどのような役割を担っているかなどを中心に貴重なお話を伺う機会となりました。

  • ”こだわりが詰まった”エコツアー参加者には、同研究所生物多様性領域所属の研究者がデザインしたエコバッグをいただきました。

  • 微生物系統保存施設では、生物多様性領域生物多様性資源保全研究推進室の河地 正伸氏より藻類や微生物等の各々の特性や実際にどのような場面で役立てられているかを中心に解説いただきました。

  • 微生物系統保存施設では、実際に絶滅が危惧されている藻類や微生物の生態を観察し、生物多様性領域所属の研究者の各々の研究分野について直接お話を伺うことができました。

  • 河地 正伸氏より藻類が食品の着色料として活用されている例についてもご紹介いただきました。知らず知らずの内に、藻類や微生物は我々の暮らしで活躍していました。

  • 気候変動適応センターにおいては、阿久津 正浩氏より気候変動の緩和と適応の違いなどから地方と連携した具体的な適応策の例などを中心にご紹介いただきました。

  • 気候変動適応センターにおいても、参加者が気候変動の適応策に関する説明を伺った後に、更に具体的に知りたいことを直接、研究者に質問する機会に恵まれました。