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2023年度法政大学屋上緑化維持管理プロジェクト・第十弾「BLOSSOM」開催(2024年3月18日(月))

  • 2024年03月25日
  • イベント・行事
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 2023年は産業革命前の基準とされる1850~1900年の世界の平均気温よりも1.45度上昇した観測史上最も暑い年でした。2024年には、世界の平均気温がより高くなる可能性があると世界気象機関(WMO)は予測しています。

  “こだわりが詰まった”法政大学で最愛の庭園においても、厳しい冬をのりこえて、出逢いと別れの季節を迎えました。今年は、庭園の中央に位置する「ひょうたん池」に氷がはる日も例年より少なく、メダカが気持ちよさそうに泳いでいたことからも、“地球沸騰時代”の幕開けを感じる今日この頃です。

 さて、桜の開花については、1966年から東京管区気象台が市ケ谷キャンパスの近隣に所在する靖国神社の桜を「標本木」として開花・満開を観測しています。
 
 2024年3月18日(月)、法政大学屋上緑化維持管理プロジェクトは、活動拠点の市ケ谷キャンパス「グリーン・テラス」において、桜の開花よりも一足早く、開花、青春、全盛期、有望な人を始めとした人生の大切な場面で用いられることも多い「BLOSSOM」をテーマに第十弾を開催しました。

 法政大学屋上緑化維持管理プロジェクト第十弾は、「外濠」地域のビオトープネットワークを意識し、「BLOSSOM」をテーマに、“こだわりが詰まった”法政大学で最愛の庭園に“愛すべき小さな森をつくりたい”というメンバーの希望を込めたネモフィラ、主に、平地から亜高山帯の落葉広葉樹の森林から草深い草原や石垣に生息し、開花期間も長く、東京都においては絶滅が危惧されている梅花イカリソウの苗や2018年度からプロジェクトに参加してくださったメンバーの門出を祝って八重桜(関山、ヒヨドリ)の苗木等を植えました。
 また、蝶や鳥が好むテッポウユリの球根や冬に種から育てた、初夏まで楽しむことができるノースポール(環境センター 榎本 直子寄贈)も新たに“こだわりが詰まった”法政大学で最愛の庭園の仲間に加わりました。

 法政大学屋上緑化維持管理プロジェクトの活動拠点の「グリーン・テラス」は、2005年春に誕生し、現在では学生・教職員の「憩いの場」から庭園内のひょうたん池には絶滅が危惧されているクロメダカが泳ぎ、樹木や草花が育ち、鳥や蝶を始めとした「生物が生育・生息する空間」へと広がりを見せています。

 法政大学環境センターが事務局をつとめる「法政大学屋上緑化維持管理プロジェクト」は、千代田区・新宿区にまたがる「外濠」におけるビオトープネットワークを意識して、「愛校心」がもたらした小さな「出会い」と「行動変容」を積み重ねて「法政大学で最愛の庭園」を目指した取り組みが評価されて、2022年3月に千代田区主催「令和3年度 ちよだ生物多様性大賞」において入賞、2023年2月に新宿区主催「第16回新宿エコワン・グランプリコンテスト」グループ部門・奨励賞を受賞しました。

 法政大学屋上緑化維持管理プロジェクトは、2023年度の活動も第十弾「BLOSSOM」をもって一区切りとなりました。新学期には、地域の生物多様性の保全や「自然」とのつながりを考えながら、“こだわりが詰まった”法政大学で最愛の庭園にて新たなメンバーとお会いできることを楽しみにしています。

“こだわりが詰まった”法政大学で最愛の庭園にも春の兆しが感じられるようになりました。当日は強い風にも負けずに、プロジェクトの集大成、第十弾”BLOSSOM”を開催(写真:左から環境センター 榎本直子、文学部地理学科 北代萌々花さん、デザイン工学研究科 長谷川陸さん)。

  • プロジェクト第十弾「BLOSSOM」を開催した週は寒の戻りが予想されていました。

  • “こだわりが詰まった”法政大学で最愛の庭園の”BLOSSOM”の主役は、日本スイセンからヒヤシンスへ。

  • 法政大学で最愛の庭園の“こだわり”の一つは、いつまでも春を楽しめるように、2023年10月に開催されたプロジェクト第六弾「秋祭り An Autumn Festival」から2024年1月に開催された第九弾「TREASURE」にかけて時期をおいて球根を植えました。

  • “こだわりが詰まった”法政大学で最愛の庭園の”BLOSSOM”の主役は、日本スイセンからヒヤシンスに。

  • 2018年度からプロジェクト参加の長谷川さんも“こだわりが詰まった”法政大学で最愛の庭園の時の流れと今年の春の兆しを振り返りながら八重桜「関山」を庭園に。

  • 法政大学で最愛の庭園の“こだわり”の一つとして庭園に入口からも楽しめる一角の”日本庭園”。