お知らせ

2023年度法政大学屋上緑化維持管理プロジェクト・第五弾「光と影 Light and Shadow」を開催(2023年9月20日(水))

  • 2023年09月26日
  • イベント・行事
お知らせ

 2023年9月20日(水)、法政大学屋上緑化維持管理プロジェクトは、活動拠点である市ケ谷キャンパス「グリーン・テラス」においてプロジェクト第五弾「光と影 Light and Shadow」を開催しました。

 例年、日本においては、「秋分の日」を境に過ごしやすい陽気になりますが、日に日に昼の時間よりも夜の時間が長くなり、植物の生長に大切な日照の時間も短くなると言われています。

 「グリーン・テラス」においては、「アキアカネ」を始めとした赤とんぼや四季柑の樹に「ナミアゲハ」が休憩する姿を見かける季節になりました。

 まず、法政大学環境センター榎本 直子より市ケ谷キャンパスに唯一残る企画から維持管理まで全てのプロセスに学生が参画して2005年春に誕生した「グリーン・テラス」に生息する生物や“こだわりの詰まった”法政大学で最愛の庭園を目指して開催したプロジェクト第五弾「光と影 Light and Shadow」をテーマに選んだ理由やテーマに基づいてメンバーと選定した植栽の特徴についてお話ししました。 

 続いて、第五弾のテーマ「光と影 Light and Shadow」にあわせて、春を告げるランタンのような雰囲気の花姿が特徴で、日に当たると花びらが開き、夕方になると温かい空気を含んで閉じる「スノードロップ」の球根、日照が短くなる秋にも鮮やかな葉や花が庭園を彩る「ケイトウ」や江戸時代に葉に斑が入った変わりものが大流行し、百両単位の値で取り引きされた「カラタチバナ(百両)」、白雪姫のような花が初冬まで楽しめる「アイスバーグ」の苗等をメンバーと共に、「“こだわりが詰まった”法政大学で最愛の庭園」を目指して植えました。

 猛暑の夏の間に、「法政大学で最愛の庭園」のD区画を中心に、タンポポのように羽毛を持つ種子を風に乗せて飛ばすことで生息域を拡大し、他の生物への影響を及ぼして「日本の侵略的外来種ワースト100」に指定されている「セイタカアワダチソウ」の茎が急成長していました。プロジェクト第五弾では、「黄八丈」の織物の黄色染料として用いられたこともある「コブナグサ」、「セイタカアワダチソウ」の花が開花して種が飛散する前に、メンバーと一緒に丁寧に刈り取りをしました。

 また、菜園区画においては、来春の収穫を目指して「たまねぎ」、暖冬傾向の見通しが発表されていることから気候変動の適応を目指して「丹波黒大粒大豆」 、かねてからのメンバーの希望の「パセリ」の種をプランターに撒きました。

 法政大学環境センターが事務局をつとめる「法政大学屋上緑化維持管理プロジェクト」は、千代田区・新宿区にまたがる「外濠」におけるビオトープネットワークを意識して、「愛校心」がもたらした小さな「出会い」と「行動変容」を積み重ねて「法政大学で最愛の庭園」を目指した取り組みが評価されて、2022年3月に千代田区主催「令和3年度 ちよだ生物多様性大賞」において入賞、2023年2月に新宿区主催「第16回新宿エコワン・グランプリコンテスト」グループ部門・奨励賞を受賞しました。

 それでは、いよいよ秋学期が始まりましたが、“こだわりが詰まった”「法政大学で最愛の庭園」にて皆様とふたたびお会いできることを楽しみにしております。

今日から秋学期が始まりましたが、東京都心は年間真夏日が過去最多となる88回目の真夏日でした。プロジェクト第五弾では、じっくり侵略的外来種等を刈り取り、終了後に参加者で恒例の記念撮影をしました(左から環境センター 榎本直子、法学部 加藤大喜さん、文学部 森泉博夫さん、デザイン工学部 真田紗季さん、文学部 髙橋梨咲さん、えこぴょんは出張で不在です。)

  • 環境センター榎本 直子より“こだわりが詰まった”「法政大学で最愛の庭園」における日当たりや見頃を迎えた花について解説。

  • 菜園区画では、メンバーの希望で、来春に収穫ができる「たまねぎ」や「丹波黒大粒大豆」、「パセリ」の種をまきました。

  • メンバーが球根を植える場所に繁殖している「コブナグサ」を丁寧に刈り取ってくださいました。

  • 庭園奥のクリスマスツリーの周りには、鮮やかな葉や花が庭園を彩る「ケイトウ」をデザインしました。

  • “こだわりが詰まった”「法政大学で最愛の庭園」の「日本庭園」には、例年、彼岸の頃に咲くヒガンバナ(曼殊沙華)が見頃を迎えました。

  • 庭園において日照時間が長い菜園区画の端に白雪姫のような姿の花が楽しめる「アイスバーグ」。

  • 2021年12月にクリスマスツリーを目指して植えた「檜榁杉」も順調に生長しています。

  • 庭園の至る所で「ヤブラン」の花が見頃を迎えています。

  • 2023年7月28日(金)に開催したプロジェクト・第四弾「Summer is here!」において撒いた「ひまわり」がもうすぐ開花。

  • 夏の間に茎が急成長した「セイタカアワダチソウ」を始めとした侵略的外来種や庭園の手前に繁殖した「コブナグサ」等をメンバーと一緒に刈り取りをしました。